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4.5.3 飛散物としての高圧圧縮天然ガス取付け装置

 

圧縮天然ガスバスの運行において、しばしば経験豊かなメカニックが約600のpsigの圧力がかかった圧縮天然ガス燃料のパイプの取付けを緩めたと報告された。車両の圧力計は不良で、これだけの圧力でもしばしばゼロを示した。この結果、メカニックは(実際はそうでないにも拘わらず)システムがゼロの圧力にあると考えた。この結果、取付け装置が事業所を横断して飛び散った。

 

4.5.4 プロパン・タンクの損傷

 

IRV車は、車の床下にプロパンタンクを装備していた。しばらくして、所有者は、水が車の床に溜まっていることに気付いた。所有者は、床の排出口を清掃するために、ドリルを使って排出口に穴をあけた。その最中に、彼はプロパンタンクに穴をあけてしまった。プロパンの大きな漏出が起こったが、火災は発生しなかった。

 

4.5.5 圧縮天然ガス用バスに関する圧力リリーフ装置の欠陥

 

圧縮天然ガスに関し、圧力リリーフ装置(PRD)の故障を経験した。圧縮天然ガスバスを使用する大手の事業所は、さらに多くのそのような故障を経験した。これらの故障は、圧縮天然ガスのひとつあるいはそれ以上の満タンのタンクから、ガスがバスの燃料部分へ放出されるという結果につながった。ひとつのそうした故障が、屋根に搭載するタンクを持つ最近納車された圧縮天然ガス用のバスが、軽整備のためガレージに入れられた時に発生した。圧力リリーフ装置の故障が発生し、事業所で使用中のガス暖房機に、流出したガスが引火した。火災と消火のために使われた水からの損害は、かなり広範囲にわたった。

 

4.5.6 圧縮天然ガスのカスケードリリーフバルブの欠陥

 

夜半に、中型圧縮天然ガス用車両を使う事業所の夜勤のメカニックは、駐車場において天然ガスの強い臭いに気付いた。彼は、それをカスケードの場所まで追跡し、タンク頭部のリリーフ弁が作動していないことを発見した。彼は、タンクの底部からの漏出を隔離させるために、カスケードのシリンダー上のバルブを閉じた。後日、その安全弁は交換された。

 

4.5.7 漏出した圧縮天然ガスの静電気による引火

 

火災は、圧縮天然ガスのディスペンサーの目盛を修正している時に発生した 目盛修正手続きには、ディスペンサーから携帯シリンダーを満たし、充填されたガスの質量を確認するために、携帯シリンダーの重さを計ることが含まれていた 携帯シリンダーは、その後排出され、そしてこのプロセスが繰り返される。天然ガスが2300psigから大気圧に排出されていたとき、圧力が1500psig近辺にあったところで火災が発生した ガスの噴流がディスペンサーに向かい、ディスペンサーは広範囲に損傷した 火災は、静電気放電による引火と判断された。

 

この事故は1992年12月発行の雑誌「天然ガス」の22ページに掲載されている

 

4.5.8 圧縮天然ガス用バスの走行と火災

 

運転手は、朝の走行を始める前に圧縮天然ガスの充填所で郊外通勤バスに燃料を入れたが、燃料ホースをはずすのを忘れた。約12フィート動いた後で、車両の後部に大きなポンという音がした「運転手は、バスの後部まで歩き、そこでバス燃料システムから漏れている3000psigの圧力のかかった圧縮天然ガスがシュッという大きな音をたてているのを聞いた。運転手はバスに戻り、エンジンを止め、メカニックに告げるために整備場に走った。運転手が整備場に着くやいなや、流出した圧縮天然ガスに引火した。その車両は完全に破壊され、そして他の3台が被害を受けたっ 点火源は、静電気と考えられた。

 

4.5.9 不適切な設置からのブロバンの流出

 

中型のプロパン車両のメカニックは、プロパン車両の燃料タンクの上にあるバルブ本体のネジの周辺に小さい漏出を発見した。バルブは、強度の不足したネジ込みの接続を持っていた。漏出は、取付け機具をもう一度タンクの接続にネジ込むことにより修理された。

 

 

 

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