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の直接的な関係を検証することは、より大きな量の燃料は、流出火災が隣接したタンクに影響を及ぼすことを回避するために、適切に分離され防護された別々のタンクに貯蔵される傾向があるため、不可能である。

 

3.4.3.3 その他の危険性

 

ここでは、高圧および低温と関連した安全に対する危険性も含まれる。検討した全ての自動車用代替燃料(製造および流通の両方)に対する危険性の相対的評価について、それらの位置づけは次のとおりである:

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高圧の危険性に関する順位に関し、圧縮天然ガスおよびプロパンだけが、極めて接近した場所で働く作業員の安全に関する問題を引き起こす、十分に高い圧力を持っている。液化天然ガスは、比較的低い圧力で輸送および貯蔵されるが、換気および圧力リリーフシステムにいくらかの誤動作があった場合には、熱効果のため急速な圧力上昇の危険性がある。他の自動車用代替燃料では、そのような圧力上昇は起こらない。

 

低温の危険性は、通常その低温貯蔵温度のため、液化天然ガスに関連している。圧縮天然ガスおよびプロパンは、それらがそれぞれの貯蔵圧力から常圧に膨張するとき、非常に冷たくなるであろう;従って、これらの自動車用代替燃料と関連したいくつかの低温の危険性がある。それ以外の燃料は、低温の危険性に関して全く問題を引き起こさない。

 

3.4.4 健康に関する危険性の評価

 

この研究において考察された大部分の自動車用代替燃料は、特にそれらがガソリンのような従来の燃料と比較されるとき、事実上、毒性がない。人に対する潜在的な健康の危険性に基づく自動車用代替燃料の相対的なランキングは、右側の欄に提示されている。

人体への潜在的な健康に関する危険性の相対的な順位

 

o メタノール/混合物

o エタノール/混合物

o ブロハン

o バイオディーゼル

o 圧縮天然ガス

 

メタノールおよびメタノールの混合物は、200ppmの時間加重平均許容濃度(TLV-TWA)をもつ、吸引-暴露のための最も有毒な自動車用代替燃料である。比較では、次に低い時間加重平均許容濃度をもつ自動車用代替燃料は1,000ppmの値をもつエタノールであり、10,500ppmの値の天然ガスがそれに続く。更に、プロパンについては1,000ppmという、OSHA‐SETの定める人の暴露時間限界(PEL)がある。

 

 

 

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