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●整備の方向

貨物の取扱いは定着し、CIQ機能、ポートサービスも充実しており、熊本港と連携して県北部の物流機能を担う。

天草海洋リゾートの拠点として観光的イメージを有した貿易港として整備を図るとともにアクセス道路の整備・強化を図っていく必要がある。

 

(3) 八 代 港

●ポテンシャル

?国内・国際海上貨物の取扱い量は県内最大であり、平成8年はすでに取扱貨物は500万トンを超えている。

?臨海部にはレジャー用小型船舶製造業、建築関連資材製造業、飼料製造業等の工場が立地している。飼料工場については、飼料原料を輸入し、九州各地へ輸送する畜産関連の飼料供給基地としての役割を担っている。

?平成6年食糧庁の指定を受け、麦を積んだ本船がダイレクトに入るようになった。

?鹿児島県、宮崎県を背後圏として見込める。(既に実績あり)

?CIQ、ポートサービスについても充実している。

?施設は県内で最もよく整備されており、将来大島地区に-14M×2バースの建設を予定しており、コンテナ対応施設の整備に向けて強力に推進中である。

?臨港線を経由して高速道までのアクセスが優れている。

?(社)民間活力開発機構の協力のもとで、「八代市流通拠点整備事業」が進められており、特に八代港の基幹産業を担う流通拠点づくりを進めるために、現在埋め立て中のニュー加賀島地区を活用した「港湾機能を活かした流通拠点」、それに蛇籠地区と連携したウォーターフロントの立地を生かした「新しい賑わいと憩いの拠点」の整備を図る計画が策定され、事業化に向けて協議が行われている。

 

●整備の方向

熊本県南部、鹿児島県・宮崎県の一部を背後圏とする農産品・工業品を大宗貨物とした物流拠点港として整備を図る。八代港周辺に集積している産業インフラと連動し、新たな産業・物流拠点の形成を目指す。

 

(4) 水 俣 港

●ポテンシャル

?鹿児島県と熊本県の結節点にあり、さらに天草を経由すると長崎県との結節点でもある。

?港が鹿児島本線のJR駅と近接している。

?本渡、牛深との旅客航路がある。

?南九州西回り自動車道、三県架橋構想の計画がある。

 

●整備の方向

熊本県、鹿児島県、長崎県の結節部に位置し、人、物の交流港として整備を図る。

観光客は水俣港を拠点として南九州、天草、西九州の島々や観光スポットを回遊する。

物流については、背後圏の経済力があまり大きくないので企業誘致による貨物の創出や道路整備による背後圏の拡大等が課題である。

 

 

 

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