日本財団 図書館


2. 熊本県下主要港湾の整備方向

県内には現在、熊本港、三角港、八代港、水俣港の4つの重要港湾がある。

ここでは、この4つの港湾について、各港湾の環境条件等を踏まえて整備の方向について検討する。

 

(1) 熊 本 港

●ポテンシャル

?県内最大のマーケットである熊本市を背後に有する。

?荷主アンケートによっても利用意向のほとんどが熊本港である。

?県内の貿易関連業者の大半が熊本市に集中している。

?FAZ(熊本市・益城町)の指定地域となっており、港湾地区に物流センターが計画されている。

?旅客航路のターミナルとしての機能を発揮しつつある。

?平成10年度に5,000トン岸壁(-7.5M×1バース)が完成予定、コンテナ施設の整備計画がある。

?平成10年度に、県道熊本港線(都市計画道路近見沖新線)が完成予定、これにより、57号線を経由し高速道路と連結される。

?熊本港ポートセールス協議会が発足した。

 

●整備の方向

熊本港においては旅客航路の拠点化を図ると同時に、西九州における「人・物・情報」の交流する空間として多機能が連携した総合拠点港として整備を図る。

ゼネラルカーゴ(雑貨)を中心とした国際・国内の物流機能、商流機能、旅客輸送ターミナル機能、国際化に対応した交流機能を有する港湾を目指す。

 

(2) 三 角 港

●ポテンシャル

?長い歴史に支えられた実績を有する。

?天然の良港である。

?西港地区は平成3年3月国際交流村の指定を受けた。

?CIQ(税関・出入国管理・検疫)も充実しており、海上貨物取扱いのノウハウをもった企業も存在する。

?クルージング船の寄港実績がある。

?天草の玄関口に位置している。

?-9M岸壁の老朽化に伴い、前面を60M沖まで埋め立てし、-7.5Mと-10Mとして再開発する計画がある。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION