日本財団 図書館


長 渡辺正徳氏(当パイロット地区推進指導員)が自ら、腹話術の心得がないものの練習を重ね7月から腹話術人形を操っている。

防犯教室では、「一人では遊ばない」「知らない人には付いていかない」「連れていかれそうになったら『助けて』と叫ぶ」「行き先を告げて出掛ける」等誘拐防止の四原則を腹話術人形の「ケンタ君」を使ってわかりやすく伝えている。

これまでに市内の幼稚園・保育園12カ所(1,139人)に対して防犯教室を行ったが、子供たちは興味をもって参加し、保育園としても、父母の参観を呼び掛けたり、更に年中行事として取り入れていきたいという意向でもあり、子供を通じて防犯という話題を家庭に持ち込み、家庭で話し合う機会をつくり、地域に根ざした防犯活動の浸透を図っていく方針である。

 

5 モデル地区活動の効果

 

7月から防犯教室を実施した幼稚園・保育園に対してアンケートを実施した。

反響として、

・腹話術の人形を使うことによって、子供たちも集中して興味深く、楽しく見ていた中から防犯の大切な話を聞くことが出来たので,心に残ったのではないか。

・独特な腹話術の人形を間近で見ることが出来て、子供たちにとっては日常にない刺激だったと思う。

・ただ話しているより、何らかの演出をした方がより話を聞くのには効果的なので、今回の企画は良かったと思う。

・防犯ということについて、子供たちに馴染みのない言葉であったので、もう少し詳しく分かるように話をし、回数を多くした方が良い。

・ケンタ君がおじさんとのお話で、もっといっぱいお話をしてくれると良かった。

・保育の中でもお話はしていますが、直接、警察や地域の方から話をしていただくと子供たちには響くものがあり、緊張感もでて、とても良い機会でした。これからも年に一度位は実施したい。

等の意見があり、

どの幼稚園・保育園でも余り馴染みのない防犯について、腹話術を使って子供たちに注意を呼び掛けることによって、少しでも子供たちの心に残ってくれれば良いという意見が多かった。

また、この活動は新聞、テレビ等のマスコミにも大きく取り上げられた。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION