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フランスの出生動向と家族政策−少子・高齢化に関する国際研究−

 事業名 高齢化社会対策推進のための調査研究等
 団体名 エイジング総合研究センター 注目度注目度5


@ 単独世帯

単独世帯は585万あり(1990年)、フランス人の10人に1人は一人暮らしをしていることになる。一人暮らしをしている者の多くは、平均寿命が長くなったことによって増加した高齢者である。20-30年前にはフランスでも高齢者たちは子どもや親戚の家に住むケースが多かったのだが、複数世代同居の習慣がなくなったために高齢者の単独世帯が増加した。高齢の夫婦世帯では配偶者が死亡した場合には、残った者が一人で同じ住居に住みつづけるのが一般的なためである。女性が男性より平均寿命が長いために、高齢の女性の一人暮らしが多くなった。

 

A 少子化

1990年の国勢調査では、25歳未満の子どもがいる世帯は890万であった。20年前に比較すると、子どもが3人いる家庭の割合は余り変化がないが、子どもが4人以上いる家庭の割合は大きく減少している。多子家庭の減少は1968年と1982年の国勢調査の結果に大きく現れている【図表3-2参照】。この間に戦後のフランスではよく見られた子どもが4人以上いる家庭の数は半減し、6人の子どもがいる家庭の数は66%、9人以上の子どもがいる家庭の数は82%減少した。現在のフランスの家族の典型は子ども2人の家庭である。6人以上の子どもがいる家庭では、父親が外国人の家庭が3分の1を占めている。最近では新たなタイプの多子家族が誕生しているが、それについては次々項の「(3) 子どもにとっての家庭環境の変化」で述べる。

 

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