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いた別送荷物を荷解きし、整理と検診準備。

 

10日(火)

08時30分保健大臣表敬訪問。その後帰路のエアフランス便が廃止されることを大使館から伺ったので、週3便しかない関係で、帰路の航空便の変更を航空会社に出かけて手続きした。09時30分よりウワンゴ診療所で検診。当初は6日間ウワンゴで検診する予定で、予め通知をしていたために受診希望者が例年の約3倍と多く、スケジュールの関係で検診日程を4日間に短縮したためこの日だけでも321名の受診者があり、日没近くの17時30分まで検診を行った。厚層塗抹法を行ったのは314検体、尿の提出者は86名で、この日に尿の顕微鏡検査を終えたのは24検体、残りの62検体は遠心沈澱処理のみを行った。なお大使館の斉藤医務官が終日同行して下さり、毎年のごとく依頼される寄生虫性疾患以外の病気の診療をして下さった。また別送した遠心器のコンセントが異なっており支障を来していたが、斉藤医務官が部品を調達して下さり使用可能となった。

 

11日(水)

午前07時30分よりウワンゴにて診療開始。昨日の残りの検尿を行い、さらに475名の厚層塗抹法による検便と166名の尿検査を実施した。朝食と昼食を抜いて継続して18時00分まで検査を行った。18時30分にホテルよりパリに国際電話をして、スケジュール変更に伴うホテルの予約を依頼した。19時00分にDr.YasipoがOrdre de Missionをホテルまで届けてくれた。21時00分にDr.Yayaが翌日のバンザ村に出かけるための準備と打ち合せに来訪。

 

12日(木)

午前07時10分ホテル発。07時55分大使館発。斉藤医務官およびDr.Yayaが同行。また途中の治安に問題があるといけないと言うことで、大使館が依頼、手配してくれた護衛の憲兵が1名同行した。憲兵は手りゅう弾2個と軽機関銃を携帯していた。08時10分にバンギー市内より出る検問所を通り、09時30分にバンザ村着。41名について検診。40名が厚層塗抹法による検便、33名がオンコセルカ検診のための皮膚生検を受けた。日没後の帰りは避けた方がよいとの判断で、15時55分バンザ村発、17時30分大使館着、18時30分にホテルに着いた。途中顔見知りの住民が手を振って挨拶をしてくれるなど、何事もなく無事にバンザ村に出かけられたことは何よりであり、特に緊張するような事態も起こらなかったので、憲兵も非常に喜んでくれたことが印象に残っている。

 

13日(金)

08時00分よりウワンゴにて11日に検査出来なかった残りの尿67検体の遠心沈殿処理。辻は10時00分までバンギー大学医学部長より依頼され

 

 

 

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