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についての指導を行った。

今回の調査でも例年のごとく昨年度に別送していた遠心器、顕微鏡、注射器、スライドグラスなどの検査器材およびプラジカンテルやコンバントリンなどの薬剤など48品目の供与を行ったが、大学の卒業式でお会いしたパタセ大統領を始め、直接話合いをした保健大臣や保健省幹部、現地住民の方々から笹川記念保健協力財団に対し、深い感謝の意が伝えられた。なお朝日大使を始め日本大使館員の方々も大変に喜ばれ、感謝されたことをご報告したい。

 

調査団の構成

 

団長 辻守康(杏林大学医学部熱帯病・寄生虫学教授)

団員 積山宝(広島県福祉保健部環境衛生課主任技師)

団員 安住義克(財団法人東京都予防医学協会検査研究センター第2部課長補佐)

 

調査日程

 

1998年3月6日(金)

辻、積山、安住の調査団3名は12時30分成田発、17時10分パリ着。

パリ、シャルルドゴール空港にて乗り換え、22時00分パリ発。

 

7日 (土)

06時10分バンギー着。日本大使館の斉藤医務官、前川書記官およびDr.Limbassa(中央アフリカ共和国保健省医監で元保健大臣)の出迎えを受ける。大使館の車と保健省より提供された車に分乗してホテルに08時00分着。街の中は平穏であったが、多くの建物に銃弾の跡があり、内紛当時の激しさが窺われた。なお現在も夜間10時以降から翌朝5時までは外出禁止令が出されているとのことであった。11時00分から12時30分までDr.Limbassa宅を訪問して仕事の打ち合せを行う。16時00分から17時00分まで現地調達物資の購入。19時00分から21時30分まで斉藤医務官、前川書記官と共に朝日大使に招待され、公邸で夕食会。調査検診についての打ち合せ。

 

8日(日)

12時00分から斉藤医務官の官舎に伺い、台所をお借りして日本から持参した食糧を主体に調理を行い、会食。その後17時20分まで紛争当時の状況や現在の政情などについて話合い。18時にホテルに帰着。直ちに検診準備。

 

9日(月)

午前08時30分からDr.Yazipo第一セクター地方衛生局長と打ち合せし、Ordre de Missionなど調査に必要な書類の手配を依頼。その後ウワンゴ診療所に一緒に出かけて検診についての打ち合せ。11時00分から13時00分まで、大使館にて昨年度から医務官に保管して戴いて

 

 

 

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