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1) 試作台車

 

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ロの字形の平板な台車枠の横ばりに釣掛式モーターの一端を装架し、これによって発生する転倒モーメントを補償するために車体との前後方向のつなぎには、上下2本のけん引リンクを台車粋中央に設けている。台車枠は、輪軸・モーター・ブレーキ装置のスペースを巧みに取り囲んで丸味を帯びた形状とし、台車と車体の左右方向の動きを規制する当り止め(ゴム)装置は、出来るだけ輪軸中心に近づけて、車体の左右動揺が輪軸の蛇行を助長しないような設計としている。

左右動ダンパーは、丸味を帯びた台車横ばりに1本取付けており、左右方向に対し、約15°前後方向に傾いており、台車のヨーイングに対しても、効果を持たせる意図があるように見受けられる。しかし、台車枠の最外側に取付けることは、減衰に対しては良いが、ダンパ自体の減衰力により、逆に台車(輪軸)

 

 

 

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