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6.1.3 文献並びに海外現地調査

 

文献調査を行った上で注目すべき技術と見られるもの及び実用的価値の高いと考えられるものを選んで海外で実地調査を行い、文献では得られない実際の使用状況、乗心地や安定性、開発者の意図と使用者の評価、保守と運用の実態等を調査した。

(1) DSBの1軸台車

1988年頃、デンマーク国鉄(DSB‐DanskeStadsBanen)の若手技術者が、スペインのTalgoを見て触発され、1軸台車の研究を開始した。同じ頃、ドイツのアーヘン工科大学のFrederich教授が1軸台車の研究を開始しており、両者は1991年コペンハーゲン近郊交通Sバーンの第4世代の車両開発についてコントラクトを結び、試験研究を開始した。

当初は、在来車の片側に1軸台車を取付け、2両目との間から長いリンクで結んで、曲線路で操舵する方式でスタートし、車輪も独立車輪でテストを行った。その後、通常の一体輪軸に転じ、平行駆動の動台車として発表された。

 

 

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