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の蛇行を助長しないか不安もある。両側の軸箱端には、後車体との連結部からの動きを伝える操舵リンクが延びているが、全長15m近いリンクをどのように支持するかは難しい問題である。ウイング式の軸ばねには、ロールゴムを用い、他のゴムパッド式の台車と較べ格段に柔らかい一次懸架としていると考えられ、更に二次懸架に空気ばねを用いることにより、この種の台車で考えられる最高の乗心地を意図したものと考えられる。

この試験台車による現車走行試験の結果は、後に連結した第1世代のSバーン車両(二次ばねにコイルばねを用いたミュンヘン・カッセル形台車)と比較して、120km/hまで良好な振動性能が得られ、60km/h以上で顕著な乗心地向上が見られるが、これには空気ばねを採用した効果を考慮する必要がある。

 

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