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2.城北地域におけるレクリエーション振興上の課題

 

(1) 地域資源の再認識と新たな資源の掘り起こし

本地域のレクリエーション活動の可能性として、特に自然系の資源を背景とした種々の展開を指摘したが、現時点では、多くの資源が可能性の段階にとどまっており、実際にレクリエーション活用していくためには個々の資源の状況に合わせた施設整備や利用を可能とする周辺環境の整備なども必要である。

また、本調査で示した資源以外でも、多くの資源が地域内に潜在する可能性は高く、今後、地域住民の参加によりさらに多くの資源の掘り起こしと活用に向けての研究が進められる必要があろう。

 

(2) 四季を通じた多彩な活動メニューの創出の必要性

多くの可能性を有していても、突出したレクリエーション資源、施設が存在しない本地域の実情の中で、個々の資源を拠り所とした活動展開から資源間のネットワークを重視した活動連携形態の方向を検討していく必要がある。

施設間での機能補完のようなハード分野での連携もさることながら、埋もれている資源、これまであまり対象としてこなかった身近な資源などにも着目し、種々の活動イベントやメニューを生み出し、四季を通してレクリエーション活動が展開される状況の創出に努める必要がある。

 

(3) レクリエーション活動の受け皿の強化が必要

国民宿舎、公営・民営のキャンプ場以外は不足している滞在の受け皿をはじめとして、今後幅広い利用層を想定したレクリエーション活動を展開していくうえでは強化していく必要がある施設や機能も存在する。

□ 交通網の整備

総体的に道路交通条件は悪くはないが、地域へアプローチする幹線道路の整備(シンボル化、分かり易さの面で)とともに、気軽に身近な農山村を楽しめる散策道、自転車道、自動車道の整備を行い、各種の施設、資源を有機的に結びつけたウォーキング・サイクリングコース、 ドライブコースの整備が必要である。

 

 

 

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