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2.2 既往技術・システムの調査

船舶観測データの集積・伝送システムの実態を捉えるために、文献・既往調査資料を収集・整理するとともに、我が国の海洋調査船を所有する機関に対して、ヒアリング調査と調査票によるアンケート調査を行った結果をとりまとめた。なお、調査の対象とした機関のうち回答を得た機関名を表2.2.1に示すとともに、、付属資料1に調査票を示す。

 

 

2.2.1 調査対象機関及び機器

船舶で観測されるデータのうち、流向・流速、水温、電気伝導度(塩分)及び位置に係る海洋観測機器として、超音波流速計(ADCP)、投下式水温水深計 (XBT)、電気伝導度水温水深計(CTD)・投下式電気伝導度水温水深計(XCTD)及び全地球測位システム(GPS)をとりあげ、その概要をとりまとめた。なお、参考までに各機関別に気象・海洋観測機器の保有リストを作成し、付属資料2に掲げた。
(1)超音波流速計(ADCP)
超音波流速計(ADCP:Acoustic Doppler Current Profiler)は流体中に超音波を発信し、水中散乱物体及び海底から反射してくる超音波のドップラ一周波数偏移量(ドップラー効果)を利用して流向・流速を計測するものである。超音波流速計は「可搬型」、「船底装備型」及び「海底設口型」の3種

 

 

 

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