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1.米代川における津波波高の進行速度

米代川において、計算された津波が段波(ボア)として遡っているかどうか調べ、その波速を理論解と比較した。米代川において、河口から200m置きに6点波高の出力点を設定した(図-1)。各出力点での津波波高時系列を図-2に示す。津波波高は前面が切り立ち、背面は一定時間水位の上昇が見られ、計算された波が段波性のものであることを示唆している。計算された段波の進行速度を理論解と比較した。段波の速度の理論解は、以下の式で与えられる。

計算結果から算出した波速及び理論解による波速を表-1に、図に表したものを図-3に示す。計算結果から算出した波速は理論解による波速よりも0.4〜1.4m/secほど遅く算出されている。

 

 

 

 

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