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1.2.2 平成8年度

 平成8年度は、主として既存の文献資料や研究者に対するヒアリングからSARの最新技術の現状および今後の動向を調査した。また、SARデータと比較検討するための海況データとしてどのようなものがあるかを調査した。

(1)文献収集

 SARによる海況把握技術の現状と今後の展望、SAR搭載衛星の運用状況および今後の予定などに関連する文献を、日本科学技術情報センター(Japan Information Center Of Science and Technology:JICST)等を利用して収集し、調査表にまとめた。なお、調査を行った文献は1975年以降の科学技術論文である。

(2)ヒアリング

 SARによる海況把握に関連した研究を行っている学識経験者などに対してヒアリングをおこない、関連技術の動向を調査した。

(3)最新動向の整理

 (1)で収集した文献の内容を把握し、ヒアリング調査結果と合わせてSARによる海況把握に関する現在の技術動向、レベルを整理した。同時に、現在および今後運用されるSARについても、(1)で得られた文献やインターネットの関連サイトを調査し整理した。

(4)海況データ情報収集

 次年度以降に行う予定のSARデータと海況データの比較について、どのような海況データがあるか、その内容と利用可能性、方法についての情報を収集した。

(5)次年度以降詳細計画策定

 平成8年度の研究結果を整理し、次年度以降に使用するSARデータと海況データの抽出に必要な解析手法を明確にした。また、解析対象範囲を決定した。

1.2.3 平成9年度

 平成9年度は、海洋調査に適していると言われているERS−1やRADARSATなどの衛星搭載SARデータを対象として、SAR画像データと海況データの比較分析を行い海況把握の可能性を探るとともに、その解析手法を検討する。項目としては以下のことを予定している。

 (1)衛星データ収集

 (2)海況データ収集

 (3)比較分析

 

 

 

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