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3-1-6 変換ソフトウェアに付属する機能

 変換ソフトウェアには、付属する機能として次の各機能がある。

(1)拡大・縮小・移動

 ENCデータをセル単位でディスプレーに表示し、マウス操作により図の拡大・縮小及び8方向への移動ができる。

(2)線データの方向表示

 任意の1本の線データの始点及び終点をマーキングし、1本の線の範囲及び進行方向を矢印で表示する。

(3)属性照会

 指定する固有の線データ及び点データについて、オブジェクトコード及びアトリビュートコードに記載されているデータを呼び出し表示して閲覧できる。
 属性データとは、線データでは線の種類(海岸線、低潮線、等深線、指定航路区域、危険区域、架空線等)及びそれらのデータ(等深線の深度、架空線の高さ等)、点データでは点の種類(航路標識、海中の障害物、急潮・渦流等の異状海象の発生点、地上の書目標等)及びそれらのデータ(航路標識の灯質・灯高・光達距離等、障害物の水深値等、書目標の高さ等)等である。

(4)データ検索

 個々の線データまたは点データに付された固有のコード番号を指定してそのデータを検索する。

(5)エラー照会

 データ変換作業と併行してDX-90フォーマットと矛盾するデータ及び疑問のあるデータを、エラーメッセージファイルとして別ファイルに記録格納するので別途このファイルを閲覧してエラー状況を調査することができる。

3-2 その他のソフトウェアの独自開発

 5年度に開発した「ERC編集・検査ソフトウェア」及び6年度に開発した「ENC-ERC変換ソフトウェア」の完成後、ERCフォーマット・バージョンアップ等により付加された機能を実行するため次の各ソフトウェアを独自に開発した。

 

 

 

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