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太い竪い薪の場合は、表面が雨で湿っていても、中心部は乾いていることもあります。
今までのこと(原理と方法)が分かったら、実際に燃やしてみましょう。
★実例
最も燃やしやすい一例です。(必ずこの方法でなければ燃えないわけではありません。いろいろと燃やす方法はありますが、それらも総じて原理は同じです。)
まず図のように、はじめに枠を組んでおくのが容易な方法です。
この場合、風が吹いて来る方向を炊き口にするようにします。

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?枠に使う薪は、直径5?位の薪で、できれば炊事が終わるまで燃え尽きない位の太さがあれば理想です。
?新聞紙1頁分をしわを作りながら巻いて、更に捻る。(4〜5本位)(構わずボール状に丸めるのは感心出来ない。)これが落ち葉の代わりです。松、杉、桧等の針葉樹の落ち葉は良く燃えますが、丸い葉の落葉樹の葉は燃え上がりが悪いので吹くとか煽るとかしなければなりません。これに火をつけて、枠の中央に置き、良く燃え始めたら、手早く小枝(割りばし位の太さが理想)を乗せます。(浮き上がって枝と枝との間が空きすぎては、燃し付きが悪いから竹ぼうきの先のような状態がよい)
小技がないときは薪を割つて太くても鉛筆2本分位のもの20本ほど準備しておく必要があります。(割れない場合は、他に方法があります。)
(もし細く割れない薪の場合、新聞紙や落ち葉(炊き付けと呼ぶ)を多く準備して乗せた小枝(より太い割った薪)か燃え始めるまで燃やし続けなければなりません。薪が湿っている場合はなおさらです。この段階で燃え上がらなければ、いつまでたっても焚火することはできません。初心者の失敗は、ほとんどこの段階です。)
?小枝が良く燃え始め火の勢いが出れば、次は更に太い薪(できれば直径2?位)を7〜10本位のせる。
??のひの燃え盛った時点で、枠に使った位の薪を5〜6本枠の上にうまく組んでのせる。特に、?、?の場合、薪を揃えてのせる(くべる)ようなことをしてはいけません。
下で燃えている薪から出た熱風が、上の方に抜けられない(対流の邪魔をする)

 

 

 

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