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VI.おわりに

今回の調査結果で紹介上位に挙げられた健康問題について離島診療所でどこまでカバーするべきか、専門医による巡回診療の必要性はあるか否か、そして離島に赴任する医師にとって必要な研修内容や今後整備すべき医療機器などを診療所医師とその後方病院でともに検討し、よりよい医療サービスを離島の住民に提供できるように互いの連携をさらに強くすることが必要である。また、今回のような調査を通じて、多くの病院勤務医が離島医療に対して関心を持ちこれまで以上の病診連携を築くことができれば、離島で働く医師にとって大変心強いものであり、ひいては離島医療の質の向上につながるものと確信する。

参考文献

1)新里偉咲:座間味診療所におけるヘリ搬送患者のまとめ(平成5年4月〜平成6年10月):沖縄県立那覇病院雑誌、5,79-82.1995.
2)佐々木将人他:へき地診療所医師の生涯教育における病診連携の果たす役割における研究:平成2年度僻地医療の開発に関する啓発研究、19-45.1990.
3)小濱啓次:ヘリコプターによる救護搬送−1ヶ月における実用研究から−。日本医事新報No3347:43.1988.
4)浜口隆司他:山間部の診療所における患老紹介1地域医療、第28回全国国保地域医療学会特集号、113-116.1988.
5)大島武他:孤立大型離島における診療所の2次医療機能の検討:月刊地域医学、10:(10)、167-171.1996.
6)崎原栄作:沖縄県離島診療所ネットワークの現状と今後の展望:新医療、46-49.1995年8月号
7)本永英治:離島における救急患者ヘリコプター搬送74例の検討:月刊地域医学、31(11)、425-431.1989.

(座間味診療所 〒901-34 沖縄県座間味村座間味441-1)

 

 

 

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