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の人の平均余命は男性で16.48歳、女性で20.94歳(平成7年簡易生命表)となっており、定年退職後や子育て終了後の第二の人生の期間が20年以上の長期にわたることとが一般的となっている。平成8年現在で本町には80歳以上の高齢者数が200人以上、高齢者全体の2割程度を占めており、長い老後期を本町で過ごす高齢者が増加してきている。

 本町の高齢者の多くは健常であり、平成8年現在で高齢者の約7割が要介護でも虚弱でもない、比較的健康な高齢者によって占められている。また、住民の意識においても60代の年齢層にある町民は高齢者として意識されておらず、生野島地区をはじめ、65歳以上の高齢者が住民の半数以上占める地区では、主要なまちづくりの担い手となっている。

 長期化する高齢期において、高齢者一人ひとりが単に健康であるだけではなく、生きがいややりがいをもって生活を送ることは、高齢者自身の大きな目標であり、また、同時にこうした元気高齢者の経験や能力を活用し、まちづくりに反映させていくことは、町全体の活力を維持する上で極めて重要な意義をもっている。

 高齢期において高齢者の生きがい・社会参加を促進させていくための基本的課題としては、?高年齢者の多様な二一ズを反映した就業・雇用の場の確保、?住民が生涯各期を通じて学習やスポーツができる環境づくり、?高齢者の経験や能力を活用した社会参加活動の振興、の3つが考えられる。

イ基本方針

○健常な高齢者の生きがい・社会参加の促進を図り、住民一人ひとりが生涯を通じてやりがいや生きがいを追求できる環境の整備を図る。

ウ主要事業

(ア)魅力ある雇用・就業の場の確保

 魅力ある雇用・就業の場を確保するため、多様化してきた高年齢者の就業二一ズに留意し、高年齢者に対して常用的な就業の場を確保するだけではなく、個人の生きがいの充足や豊富な経験、知識を活かす場としての高年齢者の雇用・就業のあり方を検討する。例えば町の大崎上島3町が連携してシルバー人材センターを設置し、高年齢者の能力・技能を活用すること、町の特産品の開発・加工に高年齢者の知識、経験を活用することなどが考えられる。

(ア)生涯学習の振興

 高齢者の学習の場である、スポーツ活動、文化活動、趣味、レクリエーション活動、ボランテイア活動などの多様な学習機会を創出していく必要があり、これに必要な文化・学習施設の拡充を行う。また、町内だけであらゆるレベ

 

 

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