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(イ)有限な資源を生かした施設サービスの高度化 老人保健施設「みゆき」、高齢者コミュニテイセンター、老人憩いの家、新たに整備される総合保健センターの役割分担・機能分担を明確にし、各施設が有する資源の効果的な活用を通じて、施設利用の高度化を図っていく。このため、老人保健施設「みゆき」における高度サービスの提供、高齢者コミュニティセンター機能の有効活用、老人憩いの家などの老朽化した施設・設備の計画的な改善などを検討していく。

(ウ)島内医療サービスの高度化 病診連携、診診連携などを通じて島内医療機関の連携を強化する。また、町内医師の協力の下で訪問診療などの在宅医療サービスの導入を検討していく。さらに島内で整傭が困難な高度医療サービスについては、竹原市などの本土の医療資源の活用及び連携を検討する。


(エ)一人暮らし高齢者対策の拡充 増加していく一人暮らし高齢者に対して、自立した生活を確保するための生活支援対策、安全対策、生きがい・社会参加対策を推進していく。生活支援対策としては、特に急傾斜地に居住する高齢者に配慮したサービスの展開を図る。安全対策としては緊急通報システムの拡充、老人クラブ友愛訪間の実施、一人暮らし高齢者巡回相談貝の強化などを検討していく。生きがい・社会参加対策としては、町内行事への一人暮らし高齢者の参加促進、老人クラブヘの加入促進などを図っていく。

(オ)サービスの利用促進 民生委員、一人暮らし巡回相談員を活用し、潜在化した二一ズを掘り起こし、サービスの利用促進を図っていく。また、社会福祉協議会が実施する介護教室などの啓発活動などを通じて在宅サービスの利用促進を推進していく。

(カ)保健・福祉・医療の広域的連携によるサービスの高度化 大崎上島内の3町による広域的連携により、サービスの多様化・高度化を推進する。特にデイサービスなどの通所型サービスについては、特別養護老人ホーム大崎荘との連携により、多様なサービスの展開を検討する。また、島内の福祉サービス、要介護高齢者などの情報の共有化を推進する。

(2)高齢期の生きがい・社会参加の促進

ア現況と課題 近年の日本人のライフサイクルをみると、人生80年時代の到来により65歳

 

 

 

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