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  3−2 地方都市(マンダレー)

 マンダレー市はイラワジ河の東に位置し、王宮を中心に南に広がった都市でかつてのミャンマーの首都であった。道路は碁盤の目状に発達しており、道路幅員も十分である。都市計画に基づいて発達した人口67万人の都市である。陸運公社はマンダレー市内でもバスサービスを行っているが、市の西側を走る2路線のみを営業しており、バス旅客は5%程度を分担しているに過ぎない。残りの95%が民間企業とのことである。陸運公社マンダレーは33台のバスを保有しており、そのうち22台が稼動している。さらに、そのうちの10台が都市内サービスに供され、10台が都市間輸送に使用されている。本年、陸運公社は70台の車輌を調達したが、陸運公社マンダレーには1台も配属されなかった。事業に関する決定は全てヤンゴンの陸運公社本部の指示によるもので、現在、バスルートを増やす計画は無い。

 

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 マンダレーの民間企業のバスは22ルートであり、ヤンゴン市のYDBCCのような組織は無く、マンダレーSLORCが直接コントロールしている。
 マンダレー市(MCDC:Manaalay City Development Committee)もマンダレーパレス(王宮)の西側2ヵ所に比較的良く整備されたバスターミナルを持っている。2ヵ所ともバス駐車の施設及び旅客サービスのための施設が完備している。
 MCDCはさらに本年末から来年初めにかけて新たに2ヵ所のバスターミナルを市の南西の衛星都市(New Satellite Town)に建設し、方面分けを行う計画である。この2ヵ所の新バスターミナルの建設により、西側に広がる商業地域内の道路混雑を軽減することが目的である。

 

 

 

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