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IMDC国際委員会出席記録

正員 細田龍介*

IMDC(International Marine Design Conference;船舶・海洋構造物の設計に関する国際会議)の国際委員会が,平成8年7月9,10日英国RINA(王立造船学会)会議室において開催された。この国際委員会への日本からのメンバーは現在寶田直之助,福地信義両教授であるが,第5回までの国際委員会,本会議に委員として参加していた事情もあって筆者が代理出席した。本報告は,国際委員会で討議された(1)平成9年6月に開催される第6回本会議準備の進捗に関する報告,(2)本会議運営に関する審議,(3)ワーキンググループの活動に関する審議。(4)IMDCの組織,運営。職掌に岡する審議の内容の概要を報告するものである。

国際委員会の現在のメンバーは表に示される通りであるが,出席したのは現chairmanのP.Sen,S.Erichsen(前Chairman),D.Leisner,K.Levander,D.J.Andrewsの委員三名とR.Birmimgham(Secretary),I.L.Buxton(Local Organizing Committee),R.Hosodaの合計8名であった。

1. IMDC’97の準備状況:

応募論文数60綱(英国:10,オランダ:7,ノルウェー,韓国:5,日本:4,イタリア,シンガポール,ブラジル:3,他21ヵ国,全体では70編を予定)論文のレビューは国内委議会で行う旨報告された,本件は国際委員会の仕事であることを意見したが,時間的な余裕がないためとレビューの効率化を図るための理由で承認された。

2. 本本会議の運営:参加費は早期登録:

£300,通常£350で発表者,学生割引がある。テクニカルセッションはパラレルで,発表時間は30分/論文である。この結果,採択論文数は48組となる模様。

3. ワーキングループ(WG)活動について:

事前の評しい案内もなく,WGを組織し来年までにState of the artsをまとめて本会談中に報告するという提案がなされた。

?Design for production,?Design for operation,?Design methodology,?Computer system for design,?Design educationのWGが組織されることとなった造船設計委員会福地委員長に相談の上,設計分野における我が国の実力の顕示,国際交流の推進の観点から,全てのWGにメンバーを推薦した。?橋本州史氏(三菱重工)?福地信義教授(九大)?寶田直之助教授?田中清紀氏(日立造船)?細田龍介(大阪府大)。各WGのchairmanからメンバーにコンタクトがあることになっている。

4. IMDCの組織:

第1回からの経緯を理解できていない人がchairmanとなったためいくつかの問題が発生し,組織の見直しが必要であるとの声が止がった,このために,意見を提出せよとのおふれが回り,造船設計委員会としての案を提案した。前chairmanであるErichsenはIMSDC’91(神戸)の運営を覚えており,組織の見直しに設計委員会案を十分に取り入れるべきと述べた。(後に,事務局から回ってきた議事録にも明記されているが,今のところ現.chairmanの個人的視野でしか考えられていない)

5. 第7回本会議の予定:

2000年の第7回本会議開催地として。アトランタ(Georgia Institute of Technology,韓国(委員欠席,場所不明))が立候補している。経緯は全く不明であるが,韓国に決まる模様。

6. 感想:新体制となって初めての国際委員会であったが,新chairmanが入れ替えた委員の平分は欠席であった。寶田先生からchairmanをいじめてはならじとの指示もあり,おとなしくしたが,会議後Erichsenから時差ボケかと尋ねられた,会議の初めに,筆者を除いた全員がヨーロッパ国内からの出席者では国際委員会とは言い難いと述べたが,反応は全くなかった。次回の本会議開催申し出を行っている米国。韓国からの委員の欠席も容認されるべきではないと感じた。

IMDC International Committee member

Prof. P. Sen (Chairman) University of Newcastle, UK

Prof. D. J. Andrews University College London, UK

Prof. R. Bhattacbaryya U. S. Naval Academy, USA

Mr. H. S. Bong Daewoo Heavy Industries Ltd., Korea

Prof. S. Erichsen University of Trondheim, Norway

Prof. N. Fukuchi Kyushu University, Japan

Prof. H. Keil Universitat Hamburg, Germany

Ir. D. Leisner Frisian Shipyard Welgelegen, Netherlands

Mr. K. Levander Kvaerner Masa-Yards Technology, Finland

Dr. K.S. MIn Hyundai Heavy Industries Co., Korea

Prof. R. Storch University of Washington, USA

Prof. N. Takarada The Society of Naval Architects, of Japan, Japan

 

 

 

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