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ISSC環境対策構造設計委員会第2回中間委員会及びSNAJ,SNAME共催国際会議「衝突と座礁防止のための設計と方法論」出席報告

正員 大坪英臣*

 

Exxon Valdez号の50億ドルの損害補償支払い命令が出された。船価の数十倍にものぼる額であり、海運会社の存続を揺るがす補償額である。タンカーの座礁・衝突による油流出が如何に大きな被害をもたらすかの典型的な例である。このような座礁・衝突事故による環境破壊に関連する会議として2つの会議が米国サンフランシスコで連続して行われたので報告したい。

1 国際船舶海洋構造会読環境対策構造設計委員会第2回中間委員会

そのひとつは96年8月20日、21日にChevron Shipping Companyにおいて開催されたISSC(国際船舶海洋構造会議)のS/PV.4 Structural Design Against Collision Grounding(環境対策構造設計専門家委員会)の第2回中間委員会である。第1回中間委員会は1995年4月にオランダTNOにおいて開催されている。本委員会には、造船所、海運会社、大学、船級協会における世界的な専門家によって構成されており、その報告書は多方面から期待されている。特に。設計の立場から役立つ指針が含まれる予定となっている。
第2回委員会の主な議題は以下のとおりである。
原稿の検討、一部委員変更による作業項目の再検討、作業日程、公式討論者の選択、ISSC2000への委員会継続の可否
出席者(敬称略)は以下のとおりである。
大坪英臣(日本、委員長)
Dr. M. S. Samuelides(ギリシャ、オブザーバー)
Dr. L. Zhu(英国)
Prof. J. K. Paik(韓国)
Prof. E. Lehmann(ドイツ)
黒岩隆夫(日本、オブザーバー)
北村欧(日本、湯原哲夫代理)
Dr. O. C. Astrup(ノルウェー)
Prof. M. G. Maestro(イタリア)
Dr. A. Marino(イタリア、オブザーバー)
Dr. M. Ximenes(アメリカ)
Dr. S. Spangenberg(デンマーク、欠席)
ISSC 97 V.4 Structural Design for Collision and Grounding Damage Resistance Contents and Contributors

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目次と主たる報告者の最終案は次のとおりに決定した(ISSC97V.4)。
原稿に関しては主要部分である第3章、第4章は

 

*東京大学工学部

 

 

 

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