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ており、代替建造を必要としている。
 しかし、ブラジル海運の長期にわたる低迷および近年におけるブラジル経済の混乱により、海運会社の資金力の低下、投資意欲の減退などに加えて、建造コストが急速に上昇したことが要因で、船腹増強・拡充計画は期待したほどには実施されていない。

(3)港湾事情

 ブラジルには、アマゾン川およびその支流、その他多数の河川があり、これら内陸水路は延べ43,000km以上にわたって船舶の航行が可能である。
 また、ブラジルには、40以上の深海港があり、一般貨物は主として、サントス港、リオデジャネイロ港、アングラドスレイス港、プレイアモール港、ビトーリア港およびリオグランデ港で扱っている。
 バラ積貨物は、ツバラ港およびポンタタマデイラ港(鉄鉱石)、サンタナ港(マンガン鉱)、セペチバ港(石炭)、パラナグア港、リオグランデ港、サントス港およびサオフランシスコトスール港(大豆・大豆製品)、レシーフェ港およびマセイオー港(砂糖)、イリェウス港(ココア)、アレイアブランカ港(塩)などで扱っている。
 サオセバスチアオ港、マドレデシュース港およびアングラドスレイス港は、ブラジルの主要石油ターミナルである。
 サントス港、リオデジャネイロ港およびリオグランデ港には、コンテナ・ターミナルがある。
 パラナグア港、イタヤイ港、サオフランシスコトスール港、サルバドル港、ビトーリア港およびインビツバ港でもコンテナ貨物を扱っている。
 1992年におけるブラジル諸港における国際海上輸送貨物の取扱量は、3億4,050万トン(うち、バルクカーゴ183.8百万トン、液体貨物123.2百万トン、一般貨物33.5百万トン)に達している。
 同年における入港船舶数は約43,000隻である。主要港湾の設備その他の概要は、次の通りである。

 

 

 

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