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て計画されなければならない。

(C)歴史的、経済的なつながり

 ウルグアイは、1516年にスペイン人の到来以後、スペインの植民地となった。
 1624年以後、スペイン人の入植が始まったが、あまり発展しなかった。
 その後、ブラジルの一州に属したが、1825年8月25日に独立を宣言して抗争した。この武力抗争の結果、1828年8月27日にブラジルのリオデジャネイロで調印のアルゼンチン・ブラジル両国間の平和条約によってウルグアイの独立が承認された。
 1830年7月18日に初めて憲法が制定され、その後しばしば改定された。
 その後は独裁政治と内戦が続いたが、20世紀初期以来、ようやく政治が安定して多くの労働立法、社会立法が行われ、民主的な政治によって近代国家としての基礎が確立された。
 1990年に発足したラカーレ(Lacalle)政権は、定着した民主体制の下で、「経済安定とインフレ抑制の方策としての財政均衡達成」を目指して、経済の活性化(国営企業の一部民営化など)に努力した。
 1995年3月に発足したサンギネッティ(Sanguinetti)政権は、民主主義と市場開放政策を堅持し、国際協調路線を尊重していくことを表明しており、現政権の政治的・経済的手腕が注目されている。
 貿易関係では、輸出入ともにブラジルが圧倒的に首位を占めており、次いでアルゼンチン、米国、ドイツ、日本の順で大きなシェアを占めている。
 わが国の対ウルグアイ貿易は、その規模も小さく、1983年の輸出(FOB)が1億130万ドル、輸入(CIF)が2,140万ドルで、日本側の出超が7,990万ドルとなっており、わが国の黒字幅が拡大傾向にある。

 

 

 

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