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但し、新規工業の建設および既存工場拡張のために必要とする機械・同付属品の輸入に対しては、関税は後日払い戻しされる。
 輸入原材料も、それが後日ウルグアイの輸入商品の一部になるものは、関税の払い戻しを受けることができる。
 なお、LAIA加盟国(アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、チリ、コロンビア、エクアドル、メキシコ、パラグアイ、ペルー、ウルグアイおよびベネズエラの11カ国から成るラテンアメリカ統合連合)からの輸入には特恵税率が適用されている。
 わが国とウルグアイとの貿易は規模が小さく、またウルグアイ産品の輸入に限度があるので大きな期待はしてないが、最近は輸出入とも僅かではあるが増加傾向にあり、貿易面で支障となるような問題はない。

(C)輸入資金の調達状況

 輸入代金支払いのための外貨取得には、事前にウルグアイ東方共和国銀行(Banco de la Republica Oriental del Uruguay)の許可をうけなければならないが、これは審査というよりもウルグアイの保有外貨のチェックの意味で行われる。
 従って、許可は申請によって事務的に処理されるため、保有自己資金さえあれば円滑に必要外貨を調達することができる。

(D)契約条件

 ウルグアイは、自国籍船の優遇措置として、関税免除の恩典を与えたりして、海運の発展・振興に努力しているが、国内経済の貧困、外貨の不足などで船舶の積極的な増強は実現できない。
 従って、船舶の新造発注は必要とする最小限度で行われているので、低船価であること、支払条件は長期の延払いとなることが、契約を成立させるための重要な条件となる。

(E)取引ルート

 ウルグアイにおける船舶輸入はモンテビデオを中心とする石油会社(ANCAP)、漁業公社(INAPE)、港湾局(ANP)などの政府機関および少

 

 

 

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