現在、チリで稼働している船舶は、漁船を除けば、乾貨物船が大部分を占めており、その規模は5,000〜10,000DWT程度のものが最も多く、次いで10,O00〜15,000DWT前後、1,000〜5,000DWT前後の船舶である。
チリの船舶は、ケミカル・タンカー、LGタンカー、バルク/オイル・キャリア、コンテナ船、冷凍船などは別として、いずれも一般的な貨物船であり、その建造も経験度の高い先進造船国であるので、品質、性能については同一水準にあり、優劣の差はない。
船価については、わが国は急激な円高の影響を受け、不利な立場にあるが、納期の点では優位にある。
支払いについては、国際慣習の線に沿った枠内にあるので問題はない。
1987〜88年にチリが日本へ冷凍船2隻の建造発注した理由は、冷凍船が高度の技術を必要とするものであり、日本の建造技術が優れていること、納期が正