関税制度
チリは自由開放政策をとっており、輸入は原則的に自由となっている。関税制度も単純で、一部例外的に追加税を課してはいるが、基本的に一律関税(15%)を適用している。
関税の種類
殆どが従価税で、若干のものが従量税である。
関税の基準
一部の例外を除いて、CIF価格が基準となっている。
例外的品目については、次の特別な課税基準が適用される。
1.最低関税価格(Valores Aduaneros Minimos)
これは、国内生産や新規生産活動に被害を与えるダンピングおよびその類似行動を避けるために設定される関税価格で、輸入価格がこの価格を下回った場合も、この基準で課税される。
2.参考価格(Precios Referenciles)
現実の価格を下回る価格をつけることによって生じる不公正な競争を妨げるために設定する価格で、最低関税価格と同様に、輸入価格がこの価格を下回った場合も、この基準で課税される。
関税体系
LAIA(ラテンアメリカ統合連合)譲許税率と一般税率がある。
対日適用税率
一般税率が適用される。
関税以外の諸税
1.付加価値税
CIF価格、関税およびその他諸税の合計額に対して16%が賦課される。
但し、非伝統産品として再輸入する場合は、払い戻しを受けることができる。
2.輸入登録税
輸入登録税すべての輸入に対して、CIF価格の3%が輸入登録税として賦課される。
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