ペルーには、最大25,000DWT級のオイル・タンカー、乾貨物船などの建造能力のある造船所(SIMAPeru)があり、国内で建造の不可能な特殊船を除き、自国建造を原則としている。
従って、現在稼働中のペルー商船隊には、国内で建造されたものが多数ある。
ペルーの輸入船舶は従来、ドイツ、英国、イタリア、スペイン、フィンランドなど欧州造船国をはじめ、わが国や新興造船国の台湾、ブラジルなどからも輸入している。
これらの船舶は、性能、品質などの点を比較すると、わが国および欧州各造船国が多年に亘り多数の建造実績をもち、技術や研究を積んでいるので、ペルー国内製や新興造船国製よりも遥かに優位にある。
しかし、契約船価の点であ、わが国は円高の急激な高騰で不利な立場にある。納期については、わが国が優位にある。