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工員に実際の作業を任せている。

 新造船は、全く行なっていない。また、舶用機械の換装、修理などの実績も殆どない。

3.Union Industrial y Barranquilla(UNIAL)

 (所在地)   Barranquilla

 同社は、Unionの造船所で、1929年に設立され、ASTIVIK造船所と同様にVikingos社などが出資している。

 設備は、最大長さ60mまでの新造船および修理能力があるが、現在はASTIVIK造船所と同様に修繕船専門である。

4.Ferrocem S.A.

 (所在地)   Cartagena

 同社は、カルタヘナの水産会社(OCEANOS)の近くにある造船所である。業務内容は、修理が主体であり、200G/Tまでの小型船5隻の上架能力があり、従業員数は25名程度である。

 また、この造船所は小型のセメント船の建造が可能であるが、建造能力は2年間に5隻程度である。

(5)漁業事情

(A)漁業の実態

 コロンビアは、太平洋側に1,392キロ、カリブ海側には1,560キロ、合計2,952キロに及ぶ長い海岸線をもち、漁業基地としては太平洋岸にブエナペンツーラ、ツマコの2港があり、カリブ海岸に版カタルヘナ、シエネガなどの漁港がある。

 太平洋側は、北からの暖流と南からの寒流が合流するため、エビ、イワシ、カツオ、マグロ、ボラなど各種の水産資源に恵まれている。

 内陸では、マグダレナ河を始め多数の河川や湖沼に淡水魚が豊富である。

 このように水産資源に恵まれているが、漁業は内水漁業およびエビトロール漁業を除いては、未開発の状態にある。太平洋側のマグロ、カツオ、イワシなど回遊性魚およびカリブ海側の大陸棚上の浮魚や底魚は、沿岸漣域の極く一部を除いて、殆

 

 

 

 

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