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 インドネシアの漁業では、エビは水産物輪出の約70%を占めている。インドネシアのエビは、わが国にとって重要な輸入水産物となっている。

  (B)漁業開発計画

 現行第6次開発5カ年計画(94年4月〜99年3月)のうちで、政府は水産資源の開発を重要視しており、具体的には、漁船の近代化、増強、漁獲物冷凍施設の拡充、エビ、その他魚介類の加工工場の改善、増設などを推進することにある。
 また、政府は国営銀行の低利融資により、漁船の近代化、増強を促進し、漁業開発による雇用機会の創出、漁民の所得向上、高蛋白資源の確保、輸出の増大などを達成していくことを目標としている。

  (C)漁船保有状況

 インドネシアの漁船は、鋼造船よりも木造漁船が遥かに多いが、これらの総数は大小合わせて約25万隻と推定されている。
 このうち、約13,000隻は鋼造船であるが、その大部分は小型船であり、100G/T以上の鋼造漁船は95年12月末現在、331隻(75,790G/T)に過ぎない。
 最近10年間の漁船保有量の推移をみると、緩慢ながら年毎に着実な伸びを示している。

 

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