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 同社は、1892年に海軍修理工場として設立され、インドネシアでは最古の造船所である。その後1980年に国営企業となり、現在インドネシアでは投入規模の建造能力をもち、最も近代的な造船所となっている。
 最近におけるインドネシア主要造船所の受注船、引渡船および建造中船舶のうち、主なものを挙げると、輸出船ではドイツ船主向け28,000DWT型バルク・キャリア、5,600m3型LPG船、16,000DWT型ケミカル・タンカー、英国船向け15,000DWT型バルク・キャリア、国内船主向けでは1,600TEU型コンテナ船、4,000DWT型貨物船、国営石油公社ペルタミナ向け二重底型タンカー(1,500DWT、6,500DWT、17,000DWT)などがある。

(5)漁船事情

  (A)漁業の実態

 世界最大の群島から成るインドネシアの広大な水域における可能漁獲量は、領海で470万トン、専管経済水域で170万トン、合計640万トンと推定されている。
 このほか、内水面では160万トンの漁獲が可能とされている。
 1993年の漁獲高は、海水面273万トン、内水面90.7万トンと発表されており、潜在生産量を大幅に下回っている。

 

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 魚種は多岐にわたっているが、海水面ではマグロ、カツオ、サバ、イワシ、アジ、アンチョビー等であり、内水面ではエビ、コイ等の水揚げ高が大きい。

 

 

 

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