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 5 モデル地区活動の効果

(1)地域安全思想の普及と住民意識の高揚

 前述のとおり、地域性を踏まえた個々地道な安全活動が芽吹き始め、行政サイドにおいてもこれを受け

  ○平成8年9月27日には、「みんなでつくろう安心の町」等をスローガンに、琴海町(役場)をホストとする管内1市4町合同による「安全なわが街づくりのつどい」

が催されるなど、行政主導の地域安全決起大会が開催された。
 このほか、地域連帯による安全思想が定着し、

  ○各町報(機関誌)への地域安全活動関連記事の自発的掲載

  ○一部関係団体(育成協)における非行防止関係チラシの連名発行

  ○危険箇所に対する安全診断後の、地元関係者による自主的安全パトロールの実施等、地域安全思想の着実な普及浸透が見られるようになった。

 また、地域安全活動の一環として平成6年から手掛けてきた、漁業従事者の生活を守るための密漁対策においては、

  ○平成8年10月31日「大村湾全域密漁防止対策会議」

の開催につながり、これにより当初、管内の一部地域でのモデル活動として出発した本対策が県をはじめ、大村湾を取り巻く関係自治体(2市8町)及び関係10漁協等による総合対策へ発展するなど、多大の成果と評価を受けるに至った。

(2)安全環境の早期改善による住民信頼

 個々の暗がり診断・安全診断等による早期の問題点把握と善処により、防犯協会・警察への信頼度が益々強個になったほか、住民側においても「地域ぐるみの安全対策」の必要性は無論のこと、「動けば必ず何らかの成果が期待できる」という自信につながった。

 

 

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