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総重量計測

の各項目が確実に行われたかを最終点検して確認する。

(注)コンテナには、いかだ本体に表示する事項に加えて、もやい綱の長さ及び進水方法を表示すること。

2−9 自動離脱装置の点検及ぴ試験

「検査の方法」によれば、自動離脱装置の検査は、外部点検と作動試験とに分かれ、前者は毎回の検査ごとに行われるが、後者は旅客船の奇数回目の中間検査では省略してよいことになっている。

(1)外観点検

(a)外観点検1

(イ)腐蝕、発鎗、異物付着を調べる。

(ロ)浸水孔(水のはいる孔)がつまっていないかを調べる。

(b)表示

作動水圧が明示されているかチェックする。

(c)手動点検

(イ)手動で作動を点検してみる。

(ロ)傷があると思われる場合、トリガーフックはカラーチェックで点検する。

(ハ)異常があり手直し不能のものは交換する。

(ニ)ステーションで分解してもよいものでは、内部は清水で洗い、乾燥後所定の給油をして組立てる。

(2) 機能試験

 自動離脱装置作動圧力試験機を用いてフックに200kmの荷重をかけた状態で、所定水深に相当する水圧または空気圧を加えて作動することを確認する。この試験はフックの耐力試験も兼ねている。
 型式承認品の所定水圧は0.20kg/cm(水深2.0mに相当)〜0.40km/cm2”(水深4.0mに相当)である。
 調整可能な自動離脱装置であれば、必要に応じてS.Sで分解して調整(ダイヤフラムの抑圧スプリング調整)してもよいが、内部に浸水した水はよく拭きとっておくことが重要で、組立後再試験をする必要がある。

2−10 運搬作業

運搬にあたっては、下記の事項に注意すること。

(1) 梱包

(a)封印および輸送用絢線あるいは輸送用紙バンドが確実に取付けられているか確認する。

(b)自動索が引っかからないように保護されているかを確認すること。

(c)重ね積みする時または遠距離輸送の時は紙、フィルム、むしろ等で包装し、木箱または段ボール箱に入れること。また箱内で移動しないよう当て物をすること。

(d)木箱を打止めする場合はコンテナを傷つけないよう注意し、縄をかけて輸送に耐える梱包とすること。

(2)積荷

(a)車に載せるときは転がさないで必ず持ち上げること。

(b)落すと危険であるから注意をすること。

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