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Fr線ガース実長の端点を移すと、それが展開となるこのとき展開面Fr線は、平板部での直線にT.L.で接する曲線に描かねばならない。この展開Fr曲線を、より細かく決めるには、中線(M)を設け、M線のFr線交点をやはりマカネで移す。?Bこの作業を各Frで求めて得られた上端シーム(U)を連ねれば、これが展開形状となる。

このやり方は図2.6.21に示すように、あたかもローラーに板端を巻き込んだ形の、その逆を求める感じなので「ロール展開」と称している。

展開手順で見たように、各Frにマカネを掛けて求めたUシームは、その展開面長が、正面Uシームの落ちから求めた実長と合うとは限らない。特にT.L.の曲り量が大きいと、この差は大きく、曲り板部の非可展度が大きくても、同じく大きくなる一般に展開長の方が実長より長く(図2.6.22)、その差(δ)分だけ撓鉄で焼縮める必要のあることを意味する

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図2.6.21

 

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図2.6.22

 

だが普通の場合、T.L.の曲りは小さくて直線に近く、曲り形状も各Frで類似していれば、図2.6.21のローラー加工に見るように柱面展開に近いので図2.6.23Aのように:

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図2.6.23A

 

 

 

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