水路図誌の新刊・改版のお知らせ
海上保安庁水路部
番号・図面 | 縮尺 | 刊行月 | 記事 |
海図(改版) | |||
1154 日本海東部 | 1:1,200,000 | 平8. 9 | 我が国の領海等を表示(¥3,200) |
1262 関門港東部 | 1: 15,000 | 平8.10 | 平成7、8年の資料により編集、毎年改版(¥3,200) |
1263 関門港中部 | 1: 15,000 | 〃 | 同 上(¥3,200) |
135 関門海峡 | 1: 25,000 | 〃 | 同 上(¥3,200) |
番号・図面 | 縮尺 | 刊行月 | 記事 |
基本図(新刊) | |||
63436
青海島 63436-S 青海島 |
1: 50,000 1: 50,000 |
平8.10 〃 |
山口県、沿岸の海の基本図(海底地形図) (海底地質構造図) |
63482
島原湾 63482-S 島原湾 |
1: 50,000 1: 50,000 |
〃 〃 |
長崎県、沿岸の海の基本図(海底地形図) (海底地質構造図) |
番号・書誌名 | 刊行月 | 記事 |
書誌(新刊) | ||
782 平成9年潮汐表第2巻 | 平8.10 | 太平洋、インド洋における標準港の潮汐及び主要な瀬戸の潮汐の予報値等(¥未定) |
<問い合わせ先>海上保安庁 水路部 海洋情報課 図誌計画係 03-3541-4510 内線 716
新刊紹介
妻が見た外航船の船乗りの心理を見事に描く
船員の宿命である離家庭性をテーマに、外航船船員を主人公にした海洋短日小説集である。
外航船の現役船長の妻がていねいな取材のもとに、各編とも繊細な筆致で船乗りとその家族の、極限状態に置かれた人間の内的心理を描写する。
著者は、あとがきで乗船の体験を次のとおり述べる。
「白い制服や作業衣に身を包み、たんたんとかつ機敏にそれぞれの任に当っている乗組員の姿には、プロとしての自信と詩りがにじみでていた。そんな海の男たちの傍らで、場違いなところに身を置く心細さを味わいながらも、入港時は船を接岸するときの緊張感を、また出港時は海洋に出る解放感と寂寥感を共有することができたように思う。……未知の社会、それも、夫の人生の半分を占めることになる世界を知ったということに意義を感じている」と。
回想や夢の場面が随所に取り入れられているので、かすかなとまどいも感じるが、その観察力と表現力は確かである。
(成山堂書店・千八百円)
ずいひつ著者略歴
山本繁夫 徳島県出身、大正14年生まれ、昭和17年海上生活に入る。同23年海技専門学院卒、同40年船長。中村汽船、日之出汽船、共和産業海運を経て現在、シンコーマリタイム所属。昭和32年現役海員五人による合同歌集「海洋春秋」に参加。同56年随筆集「海と山の風雪」・平成6年随筆集「海と山の展望」(いずれも海風社刊)を出版する。
筆名・山本鴎人、大阪府在住。