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第3章 町家とそのすまい方

第1節 町家の間取りの特徴

今回調査を行った町家及びその他の建造物の棟数は全部で162棟で、その内訳は主屋134棟、離れ・隠居5棟、蔵・倉庫15棟、洋館5等、宗教建築(神社・寺)3棟であった。また、これらの成立年代は明治初期(元年〜15年)8棟、明治中期(16〜30年)14棟、明治後期(31〜45年)21棟、大正期35棟、昭和初期61棟、昭和20年代14棟、昭和30年代以降9棟であった。各地区ごとの棟数の分布状態は材木町9棟、西町30棟、春日町2棟、油津1丁目49棟、油津2丁目21棟、油津3丁目40棟、油津4丁目11棟で、油津1丁目が最も多い(表1)。ここでは、そのうちの主屋134棟を取り扱い、油津の町家の間取りの特徴を述べていくことにする。

(1)主屋の入口に対する座敷位置について

まず、調査した町家の平面より入口に対して座敷がどの位置にあるのか町ごとと成立年代別とに分けて分析してみた。その結果を表に示す(表5)。その表からわかるように、全体的には座敷位置の数は手前46棟、中間36棟、奥38棟とほとんど同じであるが、丁目ごとにみてみると、材木町・西町は奥に位置する割合が高く、逆に油津3・4丁目は手前に位置する割合が高くなっている。さらに、床の間のある家屋が床の間のない家屋より多くなっている。

また、全体的には明治期から昭和20年代までの古い民家が数多く残っており、そのうち2階建てが多い。また、2階には必ず座敷があるところが多く、そこには床の間があるというのもあった。さらには、2階の座敷のほうが1階の座敷よりも立派な家屋もあり、これも油津特有のものであろう。また、2階が広いという訳でもないが、階段が2つあるというのも油津の民家の特徴として挙げられよう。

 

(2)主屋の屋根形態と入り方について

まず、屋根形態と入り方について、その説明から行うことにする。

 

表1 町家及びその他の建造物の棟数と年代別

種別 材木町 西町 春日町 油津1 油津2 油津3 油津4 全体
主屋 8  25  2  40  15  35  9  134 
離れ、隠居 1  1    2    1    5 
倉、倉庫   3    5  4  3    15 
洋館       2  2    1  5 
宗教建築   1        1  1  3 
合計 9  30  2  49  21  40  11  162 
成立年代 材木町 西町 春日町 油津1 油津2 油津3 油津4 全体
明治初期
(元年〜15年)
        8      8 
明治中期
(16年〜30年)
  2    6  1  3  2  14 
明治後期
(31年〜45年)
  6    5  1  7  2  21 
大正 2  3    10  4  13  3  35 
昭和初期 7  10  1  23  6  12  3  61 
昭和20年代   2  1  6  1  3  1  14 
昭和30年代以降   7        2    9 
合計 9  30  2  49  21  40  11  162 

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図165 屋根の種類

 

 

 

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