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写真264 お地蔵さま

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写真265 お地蔵さま

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写真266 お地蔵さま

堀川出口の公園横に一基かわった石碑が建っている。「建碑以慰鯨霊晩」(地図?)、通称「鯨魂碑」と呼んでいる。江戸時代に嵐が続き、飢えで苦しんでいた油津を中心とした七浦の人々が、油津の浜にうち上がった鯨のおかげで飢えをしのぐことができたと。ところが大鯨は子どもをはらんでいたため人々は親鯨の目玉と、子ども鯨をねんごろに葬り、供養した。それから油津を中心とした七浦は大漁が続き、人々はずっと飢えを知らずに栄えたという伝説があり、この供養碑が「鯨魂碑」として祀られている。

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写真267 鯨魂碑

 

(4)油津の祭り
油津のまちにはたくさんの仏さまや神さまがお祀りされているが、昔からお祭りもたいへんにぎわっていた。とくに“六月灯”と呼ばれる夏祭りはにぎやかで、今も地元の人々によって手厚く行われている。
《六月灯》(夏祭り)旧暦6月
?6月1日=生き仏さま=梅ヶ浜
?6月8日=お薬師さま=西町薬師堂
?6月9日=春日さま=春日神社
?6月10日=えびすさま=下東えびす神社
?6月12日=虚空蔵さま=下東
?6月15日=砥園さま=梅ヶ浜祇園神社
?6月17日=お観音さま=上町正行寺
?6月19日=ザクロの神さま=花峯
?6月20日=龍神さま=西町龍神堂
?6月21日=お稲荷さま=岩崎稲荷神社
?6月24日=お地蔵さま=下西
?6月25日=天神さま=材木町天神宮

 

油津の狭い地域にこれだけ数多くのお寺や神社やお堂が建ち、今も地元の人たちによって大事に守られ、辻々のお地蔵さまには四季折々の花が供えられ、線香もたえることなく、伝統的な“六月灯”の夏祭りが脈々と受け継がれている姿は、“油津の人々の神仏に対する敬虔な気持ちのあらわれ=油津の誇り”として大事にしていきたい。そしてゆったりとした気持ちの中で、神や仏とともに生きている空間を大切にし、子々孫々まで受け継いでいきたいものだ。

 

 

 

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