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第1章 舞鶴市の概要



1−1 舞鶴市の概要

(1)地理的条件

1)地勢と位置
 舞鶴市は、本州のほぼ中央部、目本海が最も深く湾入した京都府北東部にある。市域は東西29.7?、南北37.0?、面積341.59km2で京都府総面積の約7.4%を占めている。
 若狭湾に湾口に開いた舞鶴湾は、波静かな天然の良港を形成している。約98kmにおよぶ海岸線一帯は、入江と岬が複雑に交錯したリアス式海岸で多くの景勝地に恵まれている。なお、海岸練一帯は若狭湾国定公圓に指定されている。また、東部は福井県高浜町、南部は京都府綾部市、西部は宮津市と大江町にそれぞれ接し、これら市境には、山陰地方の高山植物の宝庫として知られる霊峰青葉山をはじめ三国岳、弥仙山、赤岩山など、標高600m前後の山々が連なっている。これらの山地は舞鶴市の総面積の62.3%を占め、市街地は、舞鶴湾に面した最も広い平野部によって形成され、人口の70%が集中している。
 また、京都府最大の流域面積を有する由良川と、背後の山地を水源とする中小河川が市内を貫流し、その流域には帯状の平野部が点在している。

2)自然
 気候は日本海気候の山陰区に属し、春季は乾燥した強い南東風の吹きおろすフェーン現象が起こりやすく、夏季は高温多湿で晴天が続く。冬季は対馬海流の影響を受け、気温はあまり低くはならないが、北西季節風のため、雨や雪の日が多く、梅雨期や晩夏から初秋の台風シーズンには、局地的な豪雨が生じることもあるが、大規模は自然災害の発生は比較的少ない。

(2)社会的条件

1)人口
 舞鶴市の人口は平成5年10月1日現在で94,878人で昭和60年以降は微減傾向にある。また、全国的な傾向を反映して核家族化、高齢化が進行しつつあり、増加した世帯はJR舞鶴線に沿って東西中心市街地の南部へと広がりを見せている。綾部、福知山、宮津といった周辺諸都市への昼間人口の流出も増加傾向にある。

2)産業
豊富な海洋資源とリアス式海岸の恵まれた地形を利用した水産業、臨海性工業が伝統的に盛んであり、産業面において日本海エリアの核都市としての役割は大きい。産業構造をみると第一次産業が微減傾向にあるのに対し、第二次産業及び第三次産業はほぼ横這い状態にある。


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