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FRP船リサイクルシステム〔別紙−1 引取基準〕
 
 「登録販売店」で排出者から廃FRP船を引き取る際には約束があります。これを「引取基準」といい、以下に示すものが無いことが条件となります。引取基準を満たさない船は引取をお断りする場合があります。なお、有料にて、「登録販売店」で引取基準に合うよう引取前清掃等を承ります。
1. エンジン(推進機関)の有無は問いません。
2. 破損、穴あき、船体の一部や、池等の足漕ぎボートも1隻として受け入れます。
3. 指定引取場所に持ち込む前に、次のものを取り外してください(引取前清掃)。
 
<原則として指定引取場所に持ち込む前に取り外していただくもの>
●一般ごみ(生ゴミ、ビン・カン類など、船用品以外で持ち込まれたもの)
* 一般ゴミがある場合は、引取ができません。
●貝殻、海藻、小魚などの付着物
●燃料、潤滑油等(重油、軽油、ガソリン、オイル、クーラント(処理後の残存分は除く))
* 燃料(軽油、ガソリン)が残存している場合は、廃FRP船の運搬を行うことができません。
●ビルジ、水等
●バッテリー
●消化器
●漁具・ロープ・防舷材(タイヤ、ゴム製、ナイロン製、発泡スチロール製など)
●エアコン・冷蔵庫
 事前に上記の引取基準に従って引取前清掃をお願いします。
 船内やロッカー等にある「一般ゴミ」は全て取り除いた状態で廃FRP船を引取ります。
 一般ゴミは地域の指定に沿って処理してください。
 
FRP船リサイクルシステム〔別紙−2 リサイクル料金〕
 
 リサイクル料金は船種(7種類)及び全長(5〜7階級)により分類され、次の二種類があります。
1. 「システム参加事業者用リサイクル料金」
 「FRP船リサイクルシステム」の参加事業者のリサイクル料金です。システム参加事業者では、ユーザーサービスとしてリサイクル料金の一部を各社が負担して個別に料金設定をしていますので、各社のホームページ等でご確認下さい。
2. 「システム非参加事業者用リサイクル料金」(下表)
 「FRP船リサイクルシステム」の非参加事業者のリサイクル料金です。システム非参加事業者のFRP船については、日本舟艇工業会が設定した下表の料金が適用されます。
●払込手数料はユーザー皆様の負担となります。
●この料金表にない大きさのFRP船については、「FRP船リサイクルセンター」にお問い合わせ下さい。
●木を主体とした様な特別な構造を有する漁船については、別途見積もりになります。
●なお、指定引取場所までの運搬、引取前段階の清掃(引取前清掃)、登録販売店での一時保管等を『登録販売店』に依頼する場合は、リサイクル料金とは別にオプション料金が掛かります。
 
 
4.2.4 その他
 インターネット・文献等検索及び技術情報募集により得られた廃プラスチック製品のリユース(再利用)事例を表4.2.4-1〜2に示す。
 
■冬島漁業協同組合:廃フロートの漁具利用(たこ玉)・・・表4.2.4-1
■エココミュニティ研究所:廃漁網の害獣被害対策用網としての利用・・・表4.2.4-2
 
表4.2.4-1(1)廃フロートの漁具利用(たこ玉)
項目 内容
技術内容に関する事項 技術の名称 廃フロートの漁具利用(たこ玉)
処理対象物等 漁業用廃フロート
リサイクル方法 その他(再利用)
再生製品 たこ玉(漁具)
技術レベル 実用段階
技術概要  廃フロートにたこの侵入口及び空気抜きとなる穴を開け、さらに、おもりなどで海底面での安定性を高めることで、既製のたこ箱に代わる漁具としての再利用を図る。
問い合わせ先 冬島漁業協同組合 伊藤 栄
 Tel. 01463-6-3036 Fax. 01463-6-4716
 〒058-0003 様似郡様似町冬島10-1
技術の有効性に関する事項 特長
■既製品に比べ安価で、耐久性に優れている。
■たこ玉は内部が球形であるため、水面で軽く振るだけで中の泥を素早く抜くことができ、船上での作業効率に優れている。
処理コスト
(イニシャル・ランニングコスト)
事業採算性  未利用で放置されたフロートだけでなく、漂着物なども利用できるため、原材料費は安く抑えることができる。また、木製のたこ箱(既製品)に比べ耐久性が高いので、経済性に優れている。
再生製品の性能等  幾度かの改良を経た現在型のたこ玉は、既製のたこ箱と同等程度の漁獲率が得られている。
環境・安全面
適用条件等
■球形状のため安定感に欠け、また、積み重ねることができないので、積載効率はたこ箱に比べ劣る。
その他
<たこ玉の開発・利用による波及効果>
■経費削減による経営改善が図られ、基幹漁業であるこんぶ漁以外にも柱となる漁が構築できた。
■環境保全に貢献できた上、これまでは町のごみ処理施設で尺玉1個あたり100円で処理していた廃材が、新たな漁具として生まれ変わることができた。
 
表4.2.4-1(2)廃フロートの漁具利用(たこ玉)
項目 内容
その他の事項 文献発表等
<文献発表>
「「たこ玉」の開発に取り組んで 〜冬島で人も漁具もUターン」伊藤栄、月刊漁村2004年7月号
評価・表彰実績
特許の取得
環境への取り組み
添付資料


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