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救うことより守ること
 ライフセービングは救うことより、守ることが大切です。
 つまり、事故を未然(みぜん)に防ぐ(ふせぐ)ことを追求していくことになります。
 よって、ライフセービングで学んだ技術は、使われないことが望ましいです。
 しかし、いざと言うときには万全にしておかなければなりません。
 それは日々の「ひとを思いやる心」の訓練(くんれん)から始めなければなりません。
 
 鍛えれば鍛えるほど、その心身はひとに安心感を与え、強くなれば強くなるほど、ひとに優しく(やさしく)なれます。
 
 
人のために強くなる
●ライフセービングプログラム
プログラムの内容 指導目標
オリエンテーション ライフセービングについての概要説明 ライフセービングとは水辺の救助活動であり、溺れる人を助けることも重要だが、それ以上に一人一人が溺れないようにすることが大切であることを理解する。
レスキュー・デモンストレーション レスキューチューブとレスキューボードを使用して溺れている人を救助する方法と蘇生法を見る。
ビーチクリーン ビーチクリーンの重要性 地球環境汚染のひとつとして海洋汚染があることを認識し、汚染の進行が最終的に人類に降りかかる重要な問題であることを理解する。また、海岸のゴミは人体に危険である場合も多いため、事故防止のためにもゴミを拾うことを知る。
ビーチクリーンの実施 実際にどんなゴミが落ちているのかを知る。またゴミ拾いの苦労を知り、ゴミを捨ててはいけないことを認識する。
安全確保 バディ・システム 海に入るときは一人では入らず、必ず誰かと一緒に入ることを守る。
ヒューマンチェーン 握手ではなく、お互いの手首と手首をつなぐことによって、波の中でも確実に相手を確保できるようになる。
サーフスキル ウエーデイング 砂浜の海岸の浅瀬を、膝を水面から上げて走る。両腕を大きく振ると足が高く上がる。
ドルフィンスルー 沖に向って進むとき、波に対して海中に潜ることによって波をよける方法。しっかり海底を蹴ってイルカのように水面上にジャンプする。
ボディサーフィン 沖から岸の向うとき、崩れる波に合わせて、自分の身体を一枚のサーフボードのようにして波に乗る方法。腕を伸ばして頭を下げ、しっかりバタ足をして勢いをつける。
ヘッドアップスイム 顔を海面から上げて、目的地や周囲の状況を確認する方法。クロールでできるようになる。
サーフフィットネス ラン・スイム・ラン 砂浜を走って、そのまま海に入って泳ぎ、再び砂浜を走るトレーニング。正規の距離は200mスイム+200mラン+200mスイムだが、レベルに応じて挑戦する。
ニッパーボード レスキューボードのジュニア版に乗って、バランス感覚をつかむ。慣れてきたら、パドリングをしたり波に乗ってみる。
サーフサバイバル 浮き身 浮き具を持たず身体ひとつで浮く方法と身近なものとしてペットボトルで浮く方法をそれぞれ体験する。
エレメンタリーライフセービングバックストローク 背浮きの状態から上を向いたまま、平泳ぎの要領でゆっくりと疲れないように泳ぐ。
カレントからの脱出法 リップカレント(離岸流)にはまったら、あせらずに一度沖に流され、流れのない安全な場所から岸に戻る。
救助法 リーチ 二重事故を防ぐために、まず身近にある長いモノで相手を確保する。
スロー リーチで届かない場合、浮き具を投げて確保する。
スイム 浮ぎ具を投げても届かない場合、最終手段で泳ぎ助けるが、必ずレスキューチューブなどの救助機材を持って行く。
メインイベント 続泳 中級・上級は海の状態、参加者の泳力に合わせて、集団で20分程度の続泳を行い、全員完泳を目指す。
ビーチフラッグス 初級は続泳の代わりに、ビーチフラッグスを行う。すばやく起きあがる、低い姿勢で走る、ダイブしてチューブを取ることを練習し、安全に速く目的地まで走れるようになる。


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