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●公園にある遊具
<ブランコ>
 一人でのるのが難しい時は、お母さんが抱っこしてのってあげて下さい。
<すべり台>
 一人で座っていることが難しい子の場合は、キルティングのマットなどを下に敷いてあげれば仰向けの姿勢でも楽にすべることができます。
<ターザンロープ>(図2-20)
 
図2-20 ターザンロープ
 
 ブランコと違い、揺れる方向が一定しません。また座面が不安定なのでよりバランスをとる力が要求されます。ブランコ同様、初めはお母さんが一緒にのってあげて下さい。
<鉄棒や吊り輪>
 子どもがつかまってぶら下がってあそびます。何秒間そのままでいられるか、数をかぞえてあげるといいでしょう。
<ジャングルジム>
 くぐったり、またいだり、よじ登ったりといろいろな体の動きを経験することができます。
<グローブジャングル>
 のってグルグル回ってあそぶものです。つかまってのっていることができる子であれば、大人が回してあげてあそべます。体の使い方が上手になれば、子ども自身で地面を蹴って回してあそぶようになるでしょう。
<トンネルや動物の置き物>
 これらはどこの公園にもあるようです。トンネルをくぐったり、置き物に登ったりすべりおりたりしてあそべます。
<その他>
 シーソーや飛び石など
●プール
 最近、あちこちに温水プールができ、年中泳げるようになってきています。プールのようなたっぷりした水の中では、浮力が働きます。運動機能に障害のある子の場合、浮力の作用によって手足を動かしやすくなるようです。また、プールの中で動くことは全身運動ですし、動くことで水の抵抗が体にかかるので、歩いている子どもでも自分の体の動きを陸上よりも意識しやすくなります。
 プールに入る機会があればよりダイナミックな水あそびがお母さんと一緒に経験できることでしょう。しかし、よいからといって安易にプールに入れることは感心しません。子どもには水温が大きく影響しますし、プールの雰囲気になじめない子どももいます。「子どもに適したプールなのかどうか」「現在、子ども自身の体調等がプールに入れる状況なのかどうか」細心の注意を払って判断しましょう。
●家庭でできる運動あそび
<木馬>(写真2-42)
 自分で揺らして、その感覚を楽しませてあげましょう。
 
写真2-42 木馬
 
図2-21 豆自動車
 
図2-22 段ボールのトンネル
 
<豆自動車>(図2-21)
 いろいろな物が市販されています。背中に把手がついていて押して歩けるようになっているものもあります。各々、大きさが微妙に違っているのですが、子どもが乗った時に両足がしっかり床につく大きさが適当です。豆自動車に自分で乗り降りしたり、蹴って進んだり、両足を上げてバランスをとったりと、いろいろな体の動きが経験できます。
<三輪車>
 豆自動車と違ってペダルをこぐという動作が加わります。足の交互連動など全身の協調した動きが必要です。
<すべり台>
 折りたたみのテーブルがあれば簡単にできます。
<よじのぼったりおりたりするあそび>
 イスやテーブルはこのあそびの格好の材料となるでしよう。小さな子どもにはコタツの高さくらいがよじのぼるにはよいようです。階段も活用できます。危険なのでお母さんが目をかけてあげられる時だけにしましょう。
<ゴム紐またぎ>
 柱・テーブルやイスの脚を使ってゴム紐を張りめぐらします。子どもにそこをまたいでいかせます。ゴム紐なので子どもの足が引っかかっても安心です。まだ立つことのできない子どもであればゴム紐の下をくぐっていってもよいでしょう。
<布団やクッションの上を歩く、四つ這いする>
 不安定なのでバランスをとる練習になるでしょう。
<段ボール箱を使ったあそび>
・段ボールのトンネル(図2-22)
 段ボール箱の蓋を底の部分を切り取り2個分の段ボール箱をつなぎ合わせてトンネルを作ります。四つ這いや腹這いでくぐってあそびましょう。
・段ボール箱をそのまま使って
 子どもが出たり入ったりしてあそべます。また箱の中におもちゃ等を入れて重くすれば、押して歩くのにちょうどよく、カタカタ代わりになるでしょう。
<的あて>(図2-23)
 
図2-23 的あて
 
 マジックテープのついたボールを的に向かって投げ、ボールがどの場所についたかで点数が出るゲームです。的をねらって投げるので、目と体全体の協調した動きが必要です。
<ボール蹴り>
 片足立ちがまだできない子どもはどこかにつかまって立って蹴るようにしてみて下さい。ゴールを作ってあげたり、お母さんが前に立って蹴る方向の目標となるようにしてあげて下さい。体全体の協調した運動や片足立ちの練習にもなるでしょう。


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