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●引っぱってあそぶおもちゃ
 写真2-7のおもちゃは、紐を引っぱったり取っ手を持って押すと、タイヤやのっているものが回って、きれいな動きのある模様が現れます。お母さんが引っぱってみせて、子どもに目で追わせてあげましょう。また、紐の先に子どもが握りやすいよう輪や棒などをつけて、子ども自身に引かせてあげることもできます。自分が紐を引いた結果、おもちやが徐々に近づいてくるという経験をすることができるでしょう。
●物の出し入れ
 よくお母さん方から「食事の時にお皿をひっくり返して困る」とか「ティッシュペーパーをどんどん引っぱり出してしまうのでいくらあっても足りない」とか「ゴミ箱の中の物を出してしまう」といった苦情を聞きます。こういったいたずらは容器から物がとり出せるようになるとどんどんふえてきます。このいたずらも子どもにとってはあそびですから、逆におもちゃなどに応用することでどんどん経験させて、このあそびから卒業させてあげればよいわけです。
 
写真2-7 ひっぱってあそぶおもちゃ
 
写真2-8 物の出し入れ
 
 例えば、空になったティッシュケースにいろいろな布を入れて子どもの手の届くところに置いておきます。これならば片付けも簡単で、ティッシュペーパーが減る心配もありません。ゴミ箱やお皿と同じ原理であそべる、写真2-8のようなおもちゃが市販されています。これらは容器が透けているので、まわりから中味をみることができます。中に入れておく物は危なくない物で、子どもがつかみやすい物がよいでしょう。また、これらの容器は口が広くできていて、子どもの手がすっぽり入るようにできています。この広い口は子どもが物を入れてあそぶようになった時にも入れやすいでしょう。
 蓋付きの容器(お鍋ややかん等)を使って出したり入れたりするのも楽しいでしょう。子どもたちは次第に小さな口の容器に物を押しこんで楽しむようになります。こんな時期には空の牛乳パックにストローが通るくらいの穴をあけ、ストローを押しこんであそぶのもいいでしょう。これは簡単に作ることができます。
 
図2-4 牛乳パックを使ったストローさし
 
●いたずらボックス(写真2-9)
 市販のおもちゃですが、子どもたちには人気のあるものです。スイッチを操作すると、それに対応する蓋があいて、動物が出てくる仕組になっています。簡単な因果関係が理解できれば楽しめるでしょう。
 はじめはお母さんがやってみせてあげて下さい。その時は子どもは蓋をしめる役です。子どもはきっと蓋があくのを待ってじっとみつめることでしょう。そして、お母さんがスイッチを操作するのをまねしたり、自分でガチャガチャとスイッチのあたりを触るうちに、このおもちゃの扱い方を覚えていくことでしょう。
●ペグさし・さしこみあそび(写真2-10)
 市販品でいろいろ出ています。あそび方も様々に工夫できます。ペグや輪を手元をみながら、力の入れる方向を自分で調節し、抜きとります。はじめはこのあそびだけでも十分楽しめます。そして、ペグを穴に合わせて入れたり、輪を棒にさしこむなど、次の段階では子どもはいろいろ考えながら、時にはかんしゃくを起こしながら挑戦するでしょう。
 
写真2-9 いたずらボックス
 
写真2-10 ペグさし
 
 また、これらのものは鮮やかな色のついたものが多いので、色分けしてあそんでもいいでしょう。
●ポップ・アップ・トイ(写真2-11)
 ペグさしと同様に使えます。穴の中にバネが仕込んであるので、ペグを指で押しこんで離すとペグがとび出します。また、軽くペグの頭をたたけば、ペグの先端についている顔が出たり、隠れたりします。また、ペグと穴の部分の色が対応しているので色合せとしてもあそべます。いろいろな使い方ができるおもちゃです。
●トンカチあそび(写真2-12)
 トンカチで物をたたくということはより協調した目と手の動き、機能が必要とされます。写真のおもちゃは、トンカチでたたくだけでなく、その結果として起こる現象も子どもたちに楽しませようとするものです。それぞれブロックやペグ、玉がとび出してくるようになっています。これらのおもちゃは型はめやペグさしの機能も持っています。
●型はめパズル
<トゥルトゥル・チューブ>(写真2-13)
 基本的には型はめおもちゃですが、ブロックがうまくはまるとチューブの中を音をたてながらゆっくり落ちていくので、目で追うあそびにも応用できます。チューブとブロックは色が対応するようになっているので色合せとしてもあそべます。
<型はめ(手作り)>(写真2-14)
 いきなり市販のパズルボックスのような物を与えても子どもは混乱してしまいます。写真4-14のような簡単な物から始めましょう。溝にはめたり、穴にさしこむタイプの型はめはうまく入ったことが一目でみてわかるので、子どもは満足感が得られます。丸は形の弁別ということからすると最も単純で試行錯誤も少なくてすむので、まず丸から始めることをおすすめします。写真下の型はめは、型に把手がついていて持ちやすいようになっています。この型はめは、型をはずすと下が同じ色になっていて色合せができるように作られています。
<アンパンマンの型はめとパズル(手作り)>(写真2-15)
 写真2-15右は型はめになっていて、型をはずすとアンパンマンのキャラクターが出てきます。これは“いない・いないバアー”の要領でみてあそぶこともできます。また、キャラクターの位置を子どもに記憶させ、一旦全部を隠して子どもに当てさせるゲームとしてもつかえます。
 写真左のパズルはアンパンマンの体の各部分がバラバラにはずせるようになっています。形の弁別とともに体の各部位の理解にもつながります。
 
写真2-11 ポップアップトイ
 
写真2-12 トンカチあそび
 
写真2-13 トゥルトゥルチューブ
 
写真2-14 型はめ
 
写真2-15 アンパンマンの型はめとパズル
 
写真2-16 絵あわせ
 
<絵あわせ>(写真2-16)
 絵あわせは市販の物でもいろいろ出ていますが、2切片ぐらいの簡単なものから与えてあげましょう。写真2-16は“かまぼこ板”を集めて作ったものです。作り方はごくごく簡単です。食べ終わったかまぼこ板を洗って干し、よく乾いたところで必要な枚数を合せて固定します。そして表面に絵を描いてできあがりです。絵はペイントマーカーやクレヨンで簡単に描くことができます。クレヨンで描いた場合には固定液を上からかけておくとよいでしょう。


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