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3-12 ことわざあれこれ(参考文献11)
*春の霞は晴れ
 春の朝冷えの上に、日の出とともに空気が暖まると、薄い霞ができ、見通しも悪くなるが、やがて晴れてくるため、春の霞は好天を予言している。
*夕方クモが巣を作れば翌日は晴れ
 小さな虫は、好天になる前の悪天で食べ物が少なく、お腹が空いているのだろう。クモは腹が空くと本能的に活動するようだ。こんなところに仕掛けのクモの巣を作るのだろう。蜂などは反対に悪天になることを知っているのだろうか、好天のときは活動的に見える。
*西の風と夫婦喧嘩は夕凪する
 冬の西風は日いっぱいと良く言われているが、日中太陽熱で上昇したところに西風が入り強まるので、太陽が西に傾けば上昇気流もなくなり、風も弱まることになる。
*朝見る虹は雨となり夜が楽しみ
 朝見る虹は、朝日が西空の雨粒を照らし虹を見せているので、雨雲の接近を示しているのだが、その夜の楽しみは何のことだろうか?
*神経痛や腰の痛みが雨となる
 最近特に老齢化が進み、整形外科の患者が増えているようだが、関節の痛みや筋肉痛は、温度変化や湿度の高低の激しいときに生ずると医学的に言われている。
*ツバメが低く飛ぶと雨、高く飛ぶと晴れ
 空中に飛んでいる昆虫を捕らえて食べているツバメは、昆虫のいる高さにより異なる。湿度が高くなると、昆虫は羽が濡れて高く飛べないので低いところを飛んでいるため、ツバメは餌を求めて低く飛ぶようになり雨近しとなる。空気が湿ってきて天気が下り坂になっているからで、空気が乾燥してくれば高く飛び好天となる。
*遠くの音が良く聞こえれば雨
 遠くの音が良く聞こえることは、音の発生箇所から音が広がらずに一方的に多く伝わることが原因となる。上空に厚い雲が低く垂れ広がっていれば、音の発散が少ない。音が良く聞こえたり、近くに聞こえたりすれば、下層雲の発生による降雨現象の予想となる。
*大島はらす(大島が晴れて良く見える)と2日又は3日のうちに雨。
 遠くの景色が良く見えるのは、空気が乾燥しているためである。しかし、毎日の天気変化は何時までも好天も悪天も続かない、適当な周期を持った天気変化が多い。春の三寒四温なども周期変化を表している、好天が続けば次は悪天の訪れである。
*伊豆七島の利島の頂上に笠雲が現れれば雨近し。(神奈川・長井地方)
 利島は洋上に孤立した島でその主峰は宮塚山(508m)。ここに笠雲が現れることは西の方に低気圧の前線、または気圧の谷があって、それが東に進みはじめたことを意味し、天気の崩れを示す前兆。
*三宅島で八丈島が見えれば天気急速に悪くなる。(神奈川・長井地方)
*天上山の白壁が雲で隠れると間もなく「ならい」の風が強し。(神津島)
 神津島主峰の天上山(574m)の白く露出した大岩石(噴火で流れた溶岩)が雲に隠れると北東の風が強くなる。
 
沿岸域情報提供システム(MICS)ミックス
Maritime Information and Communication System
 海上保安庁では、プレジャーボート、漁船などの船舶運航者や磯釣り、マリンスポーツなどのマリンレジャー愛好者の方々などに対して、全国の海上保安部等からリアルタイムに「海の安全に関する情報」を提供する「沿岸域情報提供システム」(MICS)を運用しています。
 MICSでは、海上における安全のより一層の向上を目指して、地域に密着した情報を使いやすく、分かりやすい形に分類、整理し、インターネットなどを通じて
 「誰もが簡単に」
 「必要な情報を必要な時に」
 「誰にでも分かりやすく」
 リアルタイムに提供します。
 これにより、誰もが簡単に情報を入手することが可能となり、情報不足を起因とする海難の未然防止や死亡・行方不明者の減少を目指します。
 平成18年3月末をもって、全国全ての海上保安(監)部(67箇所)で運用を開始しました。
 
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