平成19年3月18日午前11時撮影

　

　写真撮影地点の天気は快晴で風も弱く気温もコートのいらない状況であったが海上沖合ではかなり風波がある模様で、写真の通り富士山中腹には帯状の白い雲がかかっていた。

　

　

　

　

　海上保安庁MICSでの各地の気象状況は次の通り

（日本海側の気象を参照するため石川県能登半島輪島沖の舳倉島を取り入れ）

　

　

　最近、暖冬異変ということばをよく耳にします。多分、エルニーニョ現象の影響なのでしょう。

　各地の池や湖の氷が薄くてわかさぎ釣りができないとか、野菜ができすぎて価格維持のため廃棄処分にしているとの報道がなされていますし、スキー場も雪不足で困っているようです。新潟地方でも冬のゴルフが楽しめるというのはまさしく異常ですね。

　気象庁では「過去30年の気象に対して著しい偏りを示した気象」を異常気象と定義していますが、このようにしばしば異常な気象が出現すると「異常」という表現が使えなくなってしまいそうです。これがまさしく「不都合な真実」なのでしょうか。

　この度、日本財団の助成事業として、「観天望気を入れた気象海象のはなし」を再編して発行することにいたしました。気象海象の基本的な事柄を集約したものです。

　後半は「ことわざ・言い伝え」をまとめてあります。漁業者や船舶乗組員の長年の経験から生まれ、言い伝えられた気象海象に関する「ことわざ・言い伝え」には、科学的に裏付けられるものが数多く残っています。たとえば、

　私たちは、気象予報を聞く前に、このような「ことわざ」に相当する気象現象に身体が反応しているのではないでしょうか。

　末尾で海上保安庁のMICSについて触れています。全国すべての海上保安部がマリンレジャー愛好者等に対し、リアルタイムで海の安全に関する情報を提供してくれるシステムですので、皆さんが海上に出るときは、気象予報を把握することはもちろんですが、MICSを始め、この冊子の内容をあわせて活用していただき、ぜひ、安全なマリンレジャーをお楽しみいただきたいと思います。