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4. パニック障害
・突然のパニック発作により強い恐怖感を感じる。
・心理学要因と生物学的要因
・発作への予期不安
−「またおこるのではないか?」
 
→広場恐怖(発作の起きそうな場所を避ける)
→うつ状態
 
パニック障害の実例
セールスマンの40歳男性
−営業で自動車を運転中、なんとなく喉が渇き、体が汗ばみ、だんだんと息苦しく、胸が重くなってきた。あわてて救急病院を受診したが、病院に着いた頃には症状は治まっていた。検査で「異常なし」といわれて家に帰された。
 
−しばらく仕事の忙しさに紛れて忘れていましたが、1週間後、内勤中にまた同じ症状が・・・
 
パニック発作
・とつぜん起こる自律神経の亢進症状
−動悸、胸の圧迫感
−息苦しさ、窒息感
−吐き気、腹痛
−めまい、気を失いそうな感じ
−冷汗、ほてり、しびれ
・精神症状
−「重病だ」「死んでしまうのではないか」
−「気が狂ってしまうのではないか」
 
パニック障害はめずらしくない
・30人〜50人にひとり
・女性のほうが多い
・パニック発作:70%以上が一度は経験
・カフェインや薬によって引き起こされることも。
・治療
・薬物(抗うつ薬・抗不安薬など)
・カウンセリング(認知行動療法)
・リラクゼーション
−注意そらし法 呼吸法 イメージ法
 
5. 強迫性障害
・意識から振り払おうとしても、どうしても消すことができない:強迫観念
−病気、清潔、形の対称性、計算
・自分でも不合理で不愉快な思いに取りつかれ、それを打ち消す儀式行為:強迫行為
−洗浄強迫、横断歩道、戸締り
 
強迫性障害の例
・25歳男性
・現病歴:内科入院を契機に検査結果を繰り返し確認することが出現。退院後も多数の病院で毎日レントゲンを撮り続けていた。
 
・「肺に何か病気がないか不安で・・・」
 
6. 「認知症」とは?
・認知症と老化現象
*思い出してください:
・昨日のお昼ごはんはなんでしたか?
 
・認知症≠物忘れ
(認知症には様々な症状が存在する)
−いろいろなことが「できなくなる」
−いろいろな「変わった行動」をするようになる
 
正常の老化と認知症
 
 
認知症の原因
原因によって、症状・治療・介護が異なる
 
認知症はめずらしくない
●厚生労働省の推計では2005年に推定189万人
65歳以上の高齢者のうち7.6%が認知症
●認知症の原因は
アルツハイマー型認知症:43.1%
脳血管性認知症:30.1%
その他・不明:26.8%
(1995年の東京都の調査)
 
認知症の見かた
−3つの視点−
 
認知機能
ADL
(日常生活技能:Activity of Daily Living)
問題行動
(BPSD: Behavioral and Psychological Symptom of Dementia)
 
認知機能の障害
Cognitive Dysfunction
 
・脳の機能障害のこと
−記憶力:(記銘力・短期記憶・長期記憶)
−見当識:(時間・場所・人)
−失認:ものを見たり触っても何だかわからない
−失行:行為ができない
−失語:言葉の障害
−実行機能障害:
(計画立て・順序立て・組織立て・抽象的思考など)
 
ADL
(Activity of Daily Living)
 
・食事
・移動
・排泄(便・尿)
・更衣
・身体保清(洗面・入浴・歯磨き)
 
iADL
(instrumental ADL)
 
・道具を使う能力
−電話
−洗濯
−薬
−お金の管理
−火の管理  などなど
 
認知症の問題行動
 
認知症のその他の「症状」
・意欲が低下する
・楽しめていたことが楽しめなくなる
・関心がせまくなる
・みだしなみを気にかけなくなる
・決まりきった行動になる
・感情・人格が変化する
・怒りっぽい、無頓着、など
・性的関心が高まる など


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