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12. 諏訪聾太鼓(すわろうだいこ) (長野県)
― プロフィール ―
 「音の世界と関わろう」と1990年(平成2年)4月29日、耳の不自由な者とボランティアが集まり、スタートしました。結成以来、自分達の太鼓を持とうと積み立てを始め、2年後には念願の太鼓を購入することが出来ました。リズムや音は腹で感じ、目を合わせ、心を結び『やれば出来る』を実感しながら活動を続けてきました。
 現在では、県内外へ年間20回以上と演奏の機会にも恵まれ、これも多くの皆様の応援のおかげと心より感謝しております。メンバーの構成も子供から大人まで限定することなく、ともに太鼓を打つことでより良き関係作りに力を入れています。また、御諏訪太鼓宗家小口大八先生に御指導、御支援を頂きながら、より質の高い演奏を目指し、練習を重ねているところです。
 
 
― 実践報告 ―
 皆さん、こんにちは。長野県より参りました、諏訪聾太鼓の代表です。第1、2回大会に出演以来、6年ぶりに皆様とお会いできることができて嬉しく思います。
 長野県内には障害者の太鼓団体が15チームあり、順々に出演をしています。私たちの出演の番がくるのを、首を長くして待っておりました。
 私は、15年前の結成以来、打法・構え方など自己流でした。4年前に(財)日本太鼓連盟に加入と同時に、技術認定員5級の講習会に挑戦しました。その後、順調に進み、今年1級を取得することができました。障害者の資格取得は全国初ということです。現在は、公認指導員を目指し、講習内検定に参加しています。障害者で資格取得を目指している人はまだ、少数なのです。私自身、公認指導員の資格取得の夢が叶いましたら、ぜひ、大勢の障害者の方々に指導する機会を作りたいと思っております。
 私たち諏訪聾太鼓は、結成の頃、耳の不自由者が何人かおりました。環境の変化に伴い障害者は減少しつつあり、多くの方々の支えのおかげで、現在16年目を迎えました。今年、12月9日(土)には、地元文化センター大ホールにて、諏訪聾太鼓15周年の発表会を行うことになりました。世界的に有名な宗家小口大八先生の御諏訪太鼓他、5団体の出演を予定しています。入場無料となっておりますので、ぜひ、お出掛け下さればうれしく思います。詳細につきましては、ホームページをご覧下さい。
 では、いよいよ発表させていただきます。曲名は「飛天」です。私たちのメンバーは、経験の浅い者も多くおりますが、最後まで頑張りますので、お聞き下さい。


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