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10. 鼓友(こゆう)夢光組(のぞみぐみ) (富山県)
― プロフィール ―
 となみ養護学校和太鼓クラブの卒業生が、卒業後も和太鼓を続けられる機会をつくろうと平成15年12月にOB会を発足しました。月に一度、土曜日を利用し母校のとなみ養護学校体育館で練習をしています。会員は発足時、保護者を含めて22人、その後毎年会員は増えて一段と練習にも力が入ってきています。
 練習の2時間は思いきり声を出し、思いきり体を動かし、思いきり汗をかき、思いきり笑います。社会人となった今、一人ひとりがそれぞれの道を歩んでいます。月に一度同窓会のようにみんなが集う機会は、心身のリフレッシュにもなり、いつまでも仲間の輪をつないでいくことと思います。
 平成16年度の福光ねつおくり祭りで初舞台を踏み、その後も市の行事等で披露しています。今後もいろいろなイベントでたくさんの人たちにお会いできることを楽しみにしています。
 
 
― 実践報告 ―
 こんにちは 富山県から来ました鼓友夢光組です。私達は、南砺市にある県立となみ養護学校の和太鼓部のOBとその保護者達で南砺市福光町のもちつき太鼓の林先生と杉浦先生に指導していただいています。となみ養護学校は、世界遺産の合掌造りで有名な五箇山地区のある南砺市やチューリップフェアーでにぎわう砺波市のある富山県の四分の一という広い学区の養護学校です。卒業したらなかなかあえないクラブの仲間達と第一土曜日の朝、母校の体育館で会えるのがとても楽しいです。月に一度の練習なので間違えたり忘れたりしてしまうけれど手のひらにまめができるくらい力いっぱいたたいていると作業所では味わうことのできない「やったぁ〜」という気分です。合間にお母さん達の入れるお茶の味も格別です。そんな気持ちが音になるのかな、力いっぱいたたく太鼓の音を聞いて懐かしい養護の先生方も時々応援にきてくださいます。
 練習日以外にも去年は林先生の運転で、高山市まで「まつりの森」の見学に行き、みんなでおいしいものを食べて楽しいドライブをしました。新年会ではカラオケを歌う仲間の唄に合わせて「マツケンサンバ」を何度も踊った後お風呂で汗を流してきました。今年から新しいメンバーも増えてなれないのでちょっと失敗もあるけれど、五月には南砺市の和太鼓のステージに出してもらったり、七月の福祉の集いでボランティアの皆さんの優しい笑顔とたくさんの拍手をいただきました。私たちのチームは技術の向上をめざすよりも親子のふれあいを大切に楽しく活動しています。これからもいろんな人たちに鼓友夢光組のニコニコ笑顔の活動を応援してもらえるように、今日も一生懸命がんばります。夢光組の「きらく」どうぞきいてください。


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