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6. すみれ太鼓(だいこ) (長野県)
― プロフィール ―
 私たちは、知的障害者通所授産施設すみれの丘の仲間です。日頃は、精密部品の組み立て、箱折り、清掃業務、衣類たたみ、園芸作業を行っています。
 平成12年4月から太鼓をはじめ、月2回御諏訪太鼓の先生にご指導をいただき、週2回は太鼓の自主練習をしています。地域での行事で演奏する機会も多く、「すみれ太鼓」として皆さまに親しまれ、毎年行われる施設のまつりでは太鼓を楽しみに来てくださる方も多く嬉しく思っています。
 今年は新曲も加わり、今まで以上に全国大会を目指して練習を重ねてきました。みんなの心をひとつに一生懸命演奏します。みなさん聞いてください。
 
 
― 実践報告 ―
 私たちは、長野県塩尻市にある知的障害者通所授産施設すみれの丘のすみれ太鼓の仲間です。
 地域のみなさんに親しまれている「すみれ太鼓」は、平成12年4月御諏訪太鼓宗家小口大八先生のご支援により誕生し、今年で6年目を迎えました。月2回御諏訪太鼓の先生による定期練習を行い、週2回自主練習をしています。
 定期練習は近くの公民館を借りて2時間練習します。順番に声がけしながらストレッチをはじめ、基本の打ち方・発声練習とすすめるうちに体が熱くなってきます。曲の練習に入ると、太鼓の響きからその日のみんなの様子が分かります。時には慌てて曲が速くなったり、集中できず音が響き合わない時もありますが、みんなの気持ちがひとつになって地の底から天に響くような音になったときには「やった」という気持ちになります。
 練習を通して、みんなと何かに取り組んだり、苦手なところを何回も練習してうまくできたときの嬉しい気持ちや、みんなの気持ちがひとつになったときの胸を張りたいような気持ちなどさまざまなことを経験しました。また、全国大会など大きな舞台で太鼓を演奏することは緊張しますが楽しみでもあります。大会で色々な街に行けること、色々な人たちの太鼓演奏を聴くことができるのは良い刺激にもなります。
 これからも仲間たちと力を合わせ太鼓の練習に励むとともに、色々な経験をひとりひとりの力としていきたいと思います。
 力一杯演奏しますのでどうぞ聴いてください。


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