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遠州灘の自然
浜辺の植物1-2
野鳥たちの海岸1-2
浜辺のコアジサシ
海辺の自然観察1-2
 
 
砂丘を支える海浜植物
 強い潮風と暑い太陽、過酷な環境の中、海浜植物はきれいな花を咲かせ海岸の多様な生態系を育んでいます。砂丘の形成にも欠かすことの出来ない存在です。
 海岸を見回すと緑のある所は、盛り上がって丘のようになっているのがわかります。草花は砂に埋まっても枯れることなく砂の飛散を防いでいるのです。根を地中に張り巡らせて高波による砂の流出もくい止めます。植物は起伏ある豊かな砂浜を守る大切な役目を果たしています。
 
コウボウムギ〔花:4〜6月/砂浜〕
 ムギの穂に似たコウボウムギ。雌雄異株でツンツンした立派な穂が雌花(雌株)、茶色のほっそりした穂が雄花(雄株)です。
 
ハマボウフウ〔花:白、6〜8月/砂浜〕
 カリフラワーにも似た花をつける多年草です。地中深く真っ直ぐに根を伸ばしています。
 
植物の中に産卵するアカウミガメ
 ウミガメは植物帯やその脇の小高くなった場所に好んで産卵します。
 ここならば高波で、大切な卵が流されてしまう事が少ないからでしょう。


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